幕末の動乱期に「最後の将軍」として歴史の表舞台に立った徳川慶喜。
彼が決断した大政奉還は、日本史における大転換点であり、江戸幕府260年の幕引きを象徴する出来事でした。
しかし、その人物像は「聡明で先見の明を持った改革者」とも「権力維持を狙った策士」とも評され、今なお賛否が分かれています。
なぜ慶喜は政権を朝廷に返上したのか? 彼は「平和主義者」だったのか、それとも「狡猾な政治家」だったのか?
本記事では、徳川慶喜の生涯と大政奉還における役割を理解するうえで役立つ、おすすめ本を厳選してご紹介します。
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徳川慶喜とは何者だったのか? 大政奉還と最後の将軍の実像
運命の将軍 徳川慶喜 / 星亮一 (著)
名君か、暗君か!?知られざる実像に迫る!
動乱の幕末期、壊れかかった江戸幕府の復権を果たすべく、最後の切り札として立ち上がった第15代将軍・徳川慶喜。結局、討幕を目指す薩長の勢いには勝てず、いきなり大政奉還し、徳川の世に終止符を打った。しかし、薩長への対抗策や、幕府に命を懸けていた会津藩をはじめとする幕府勢力へのケアなど、その終わらせ方には、いまだ多くの批判と疑問がある。
徳川家康の生まれ変わりと称されるほど切れ者だったという話もあれば、二心殿と呼ばれ、方針や言動がすぐに変わり、家臣を激しく混乱させたという話もある。果たして、徳川慶喜とはいかなる人物だったのか。日本の歴史の大きなターニングポイントとなる明治維新のキーマンにして、最後の将軍である慶喜の実像に迫る。
最後の将軍 徳川慶喜 / 司馬遼太郎 (著)
ペリー来航以来、開国か攘夷か、佐幕か倒幕かをめぐって、朝野は最悪の政治的混乱に陥ってゆく。
文久二年、将軍後見職として華々しく政界に登場した、のちの十五代将軍徳川慶喜は、優れた行動力と明晰な頭脳をもって、敵味方から恐れと期待を一身に受けながら、抗しがたい時勢にみずから幕府を葬り去った。さまざまなエピソードを連ねて描かれる、“最後の将軍”の生涯。
【増補改訂版】最後の将軍徳川慶喜の苦悩 / 松原隆文 (著)
体制が危機に瀕した時、その責任者はどのように行動したか?
歴史に興味のある者なら皆大きな関心を持つ。徳川慶喜は、開府以来ともいうべき幕府の危機を救える能力・見識・実行力を持った唯一の男であった。
彼は本来、十四代将軍に相応しかった。もし彼がその時点で将軍になり、関東の政令を一新して行財政改革を断行していれば、幕府は立ち直っていたかもしれない。後に将軍に就任した慶喜は慶応三年、ようやく幕政改革に着手したが、この時点で幕府は既に腐りかけており、慶喜をもってしても如何ともし難かった。
その意味で慶喜は最後の将軍というより、むしろ遅れてきた将軍と言うべきであろう。今回は「増補改訂版」として新たに第九章を増補。日本近代化のために孤軍奮闘した徳川慶喜のほぼ1年8ヶ月の激動の日々を記す。
徳川慶喜公伝 1 / 渋沢 栄一 (著)
幕末・維新期の通史として最高水準にあるといわれる本書は,財界の大御所渋沢栄一が旧主の汚名をそそぐため明治26年に企画したもの。
以後25年におよぶ歳月を費やして完成された。
第1巻は,慶喜の誕生と幼児期について記す第1章から,安政の大獄にともなう隠居謹慎を解かれる第7章まで。巻末に解説を付す。
真説 徳川慶喜 / 童門 冬二 (著)
幕府内外の危機的状況を打開する期待の将軍であった徳川慶喜はなぜ、自ら武家政権に終止符を打ったのだろうか?
中根長十郎・平岡円四郎・原市之進……。三人もの慶喜の黒幕が次々と暗殺されていったのはなぜか?
幕末の混乱の渦中に斃れていった彼らの声を拾いながら、最後の将軍の実像に迫る、異色の長篇歴史小説。
明治維新の正体 / 鈴木 荘一 (著)
執筆十年、幕末史を見直す異色歴史家が満を持して放つ明治維新150年めの真実!
自らが大統領になってまで薩長による維新を阻止しようとした男の「議会主義」「平和主義」「万民平等主義」とは?
コミック版 日本の歴史 幕末・維新人物伝 徳川慶喜
水戸藩主・徳川斉昭の七男として生まれ、御三卿・一橋家を相続した慶喜は、やがて将軍の跡継ぎ候補として名をあげられるようになるが……!?
黒船が来航し、尊皇攘夷論が吹き荒れる幕末。弱体化した江戸幕府を支え、のちに外国の脅威から日本を守るため、大政奉還して江戸幕府に終止符を打った、日本史上最後の征夷大将軍・徳川慶喜の激動の人生を描く!!
徳川慶喜 / 家近 良樹 (著)
江戸幕府最後の将軍。鳥羽伏見戦争に敗れ歴史の表舞台から消え、以後は趣味の世界に没頭した。複雑な性格と行動とともに生涯を描く。
幕末幕府の軍制改革と徳川慶喜 / 岩﨑 信夫 (著)
徳川慶喜はなぜ
大政奉還に踏み切ったのか?幕末政局に颯爽と登場した徳川慶喜が幕府の軍制改革に着手するも、皮肉にも中核的軍事組織である旗本・御家人がその障害となる自家撞着を味わう。軍制改革が未達成に終わった慶喜が薩長勢力との軍事対決を回避しようとしたのが大政奉還の一因ではないか。
著者は幕府内の身分制・家格の動揺や変動をとらえ直すことで、幕末政治史に新たな視座を提示した。
──歴史作家 桐野作人
その後の慶喜: 大正まで生きた将軍 / 家近 良樹 (著)
幕府瓦解から大正まで、30歳で歴史の表舞台から姿を消した最後の将軍の“長い余生”を近しい人間の記録を元に明らかにする。
徳川最後の将軍 慶喜の本心 / 植松三十里 (著)
御三家水戸藩に生まれた徳川慶喜は、美男子で文武に秀でていた。
一橋家養子となると、名君の資質を見込まれ次期将軍に推される。だが、出世欲がなく、黒船来航からの国難に対処して欲しいとの要望を初めは拒む。
開国を迫る世界情勢を鑑み、諸外国から日本を護りたいとは思うが……。
最後に将軍となり、最悪の評価を覚悟して最良を模索し続けた慶喜。溺れる国の未来を拓いた男の真意とは!
徳川慶喜と渋沢栄一 最後の将軍に仕えた最後の幕臣 / 安藤 優一郎 (著)
ご一新による明治日本の急速な近代化は「最後の将軍」が身を慎んだことにより成し遂げられたのではないか。
日本資本主義の父は最後の将軍を死ぬまで支え続けた「最後の幕臣」。逆説に富むスリリングな幕末維新史。
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