
激動の時代を生きるヒントは、本のランキングに宿る。
2025年10月、書店の棚から飛び出した“今読むべき新書”たち——
思考を深め、世界を問い直す力を与える一冊に、あなたも出会いたい。
本記事では、最新の売れ筋新書ランキングをもとに、
哲学・社会学・歴史・教養ジャンルなどから注目の一冊を厳選してピックアップ。
「なぜこの本が支持されたのか?」という読者目線の解説とともに、
各書の魅力や読みどころも併せて紹介します。
── 本の波が指し示す、今という時代の“社会的テーマ”。
その輪郭を読み取る読書体験を、あなたに。
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2025年10月に売れている新書ランキング
1位:免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか / 坂口志文 , 塚﨑朝子 (著)
最新免疫学が教える「非自己」と「自己」とは
私たちの免疫系は、なぜ自己の細胞や抗原に対して反応しないのか?
免疫学の最大の謎ともいえる「免疫自己寛容」の解明に長年取り組んできた著者が、世界で初めて発見した「制御性T細胞」。免疫学にパラダイム・シフトをもたらし、」「がん」や「自己免疫疾患」の治療や「臓器移植」に革命をもたらすとされる研究の最前線に迫る。
・面白かったです! 今の時世的なこともあってか、昔購入した免疫関係の啓蒙書などもあらためて読んだりしていたのですが、この本は持っておらず、題名も表紙もスリリングな印象だったので購入しました。 制御性T細胞についての解説・啓蒙書なのですが、筆者の研究人生そのものといった印象で、制御性T細胞の発見から応用までが自身の研究歴として語られています。
2位:介護未満の父に起きたこと / ジェーン・スー (著)
合言葉は、「ビジネスライクに」。
80代父のケアに娘が奔走した、「介護前夜」の5年間。
ワケあって突然ひとりで暮らしを整えなければならなくなった82歳の父。
幸いまだ元気だが、家事がほとんどできないため、その生活に黄信号が灯る――。
唯一の家族である娘が、毎食の手配から大掃除までをサポート。それでも、「ペットボトルが開けられない」「明日の予定がわからない」など、日に日に「できないこと」が増えていく父。
「老人以上、介護未満」の身に何が起きるのか?
その時期に必要なケアと心構えは?
父の「介護前夜」に奔走した娘が綴る、七転八倒の5年間。
・親は元気だけど、老いを感じるなぁ。という段階で遠方に住んでいてケアできない部分は感じていたけど、この段階でできることを考えるのってすごい大事。そして介護未満の話は表には出ないので知るだけでも考えるきっかけになる。 大事の前に読んでおいてよかった。
3位:カードゲームで本当に強くなる考え方 / 茂里憲之 (著)
ゲームとして、競技として――多くの人が魅了され、勝利を目指して打ち込むトレーディングカードゲーム。
ゲームの本質、確率的センス、認知バイアス、メタ読み、練習方法、言語化、デッキ構築の視点……どのTCGにも共通するセオリーがここにある。
カードゲームの本質は「数理と心理」である――勝てると思ったのに勝てないのはなぜか。
カードゲームはどのようなもので、その実力とは何か?
プロプレイヤーとしての経験から得られたどのカードゲームでも充実して強くなれる理論をお伝えします。
・私にとっては、書かれている内容のいくつかは何となく理解していたつもりでしたが、著者のようにしっかりと言語化し、理解し、身につけてはいませんでした。そこがクリアになったことで、また一歩強くなれた気がします。さらに、まったく考えもしなかった視点もあり、実践に取り入れていくのが楽しみでなりません。 カードゲームで強くなるために、間違いなく読むべき一冊だと思います。
4位:大人のための生物学の教科書 / 石川香 , 岩瀬哲 , 相馬融 (著)
本書は、生物学の基本から最新の話題まで、網羅的に解説した入門書で、図版も多く、基本を知りたい人、学び直しをしたい人に最適なつくりになっています。
「受験をするわけではないし、中学レベルまでは理解しているけど、その先が知りたい」
「最新のニュースを理解するために基本を知りたい」
「教科書よりも堅苦しくなく、おもしろく学びたい」という読者のニーズに応えた、画期的な一冊!
・素晴らしく為になる本📕です❣️当に教科書の題名通り、具体例を交えながら私達の暮らしに役立つ情報が詰め込まれています♪専門用語(物質名等)は、Wikipedia等で調べながら自分流に書き込みをしながら読み進めていくと目から鱗の発見が随所に見られ関心と驚嘆の連続でした!本当に我々の身体はこの地球上のあらゆる生命は何故存在しどう作られているのかと思わざるを得ません!益々生命の不思議を追求考えさせられる名著です
5位:「好き」を言語化する技術 / 三宅香帆 (著)
本書は、アイドルと宝塚をこよなく愛する著者が、書評家として長年培ってきた文章技術を「推し語り」に役立つようにまとめた1冊です。
SNS発信・ブログ・ファンレター・友人とのおしゃべり・音声配信などの発信方法ごとに、自分だけの言葉で感想を伝える技術を教えます。推し語りには、語彙力や文章力が必要だと思われがちですが、それは間違いです。
必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」だけ。
そのコツさえ知れば、あなただけの言葉で好きな作品の素晴らしさを語れるようになります。
・「自分は何が好きなのか?」とずっとイラストの創作活動で悩んでいました。そんな時にこの1冊に出会い自分の好きなジャンルの傾向を分析し言葉にできるようになる糸口となって大変助けられました! 特に前半3章の言語化する大切さ、「やばい」を分析する方法、相手に伝えるための心構えなどが機械的に細分化されています。また、全体的に優しい語り口でハードル低く書かれているので、0から言語化するためには大変気軽に試せると思います。
6位:カウンセリングとは何か 変化するということ / 東畑 開人 (著)
■精神分析、ユング心理学、認知行動療法、家族療法、人間性心理学──
バラバラに乱立する心理学を俯瞰し、メタな原論が示される。
■身体を動かす、世界を動かす、からだを動かす、視点を動かす、心を揺らす──
カウンセリングは聞くだけじゃない。アクティブに5つの介入がなされる。
■いかに生き延びるか、いかに生きるか──
カウンセリングには二つのゴールがある。生活を守ることと、人生をちゃんと生きること。「カウンセリングとは、近代の根源的なさみしさのなかで、人が可能な限り、正直に、率直に、ほんとうの話をすることを試み続ける場所である。」
・ずっとカウンセリングを受けるか考えてました。 この本を読んで受けることにしました。 8年は無理でしょうが、短くても受ける価値があると思いました。 カウンセリングとはなんなのか。カウンセラーにも永遠の謎なのかもしれませんね。 けれどこの本を読んでカウンセリングへの解像度が上がりました。 何ができるのか、何ができないのか、作戦会議と冒険は何が違うのか、考えることができてよかったです。 東畑開人さんに感謝します。
7位:人体最強の臓器 皮膚のふしぎ / 椛島 健治 (著)
皮膚はさまざまな能力を併せ持った「スーパー臓器」です。有害な化学物質や病原体の侵入を防ぐ物理的バリアであるともに、人体最大の免疫器官であり、無数のセンサーが埋め込まれた感覚器官です。
皮膚組織の分子レベルでの解明が進んだことで、これまでからだを覆う「薄皮」のように思われてきた皮膚には、生命活動にかかわるさまざまな精緻なしくみが備わっていることがわかってきました。21世紀に入ってからの皮膚医学の進展は目覚ましく、毎年のように教科書を書き換えるような発見が相次いでいます。本書は、人体最強の臓器と呼ばれる皮膚の謎に、最新の科学的知見を元に迫ります。
・湿疹で長いこと皮膚科に通っているのですが、なかなか治らないので、お医者さんを変えようかと考えてましたが、この本を読んで皮膚疾患のメカニズムや要因、対処を知ることができ、現在かかっているお医者さんの処方は間違ってないと思えるようになりました。これからも自分を守ってくれているこの皮膚とつきあっていこうと思います。
8位:日本を守る 強く豊かに / 高市早苗 (著)
同志議員の力を再結集し、ともに私たちが目指してきた「日本」の創生に向けて働き続けることが、安倍元総理への唯一の恩返しになることだと、決意を新たにしています。
そのために本書を安倍元総理に捧げる思いで執筆いたしました。次世代の日本を築くために、必要な政策の数々を訴えてきます――。
・3回読み返しています。 真剣に日本のことを考えている非常に数少ない議員の一人です。 惨憺たる状況の今の日本。 この状況から抜け出すには高市さんに総理になって頂くしかない。 多くの国民はとっくに気づいています。
9位:「あの戦争」は何だったのか / 辻田 真佐憲 (著)
「日本の過ちばかりを糾弾することでも、日本の過去を無条件に称賛することでもない。
過ちを素直に認めながら、そこに潜んでいた“正しさの可能性”を掘り起こす、言い換えれば「小さく否定し、大きく肯定する」語りを試みることである。
それこそが、われわれの未来につながる歴史叙述ではないだろうか。
本書は、そのようにしてあの戦争を現在につながる大きな流れへと接続し、「われわれ」の物語を創出するための試みである。」 ―
・大変読み易くあの大東亜戦争についての理解も深まる本。著者40才というのも驚くが、歴史への向き合い方についてとても勉強になった。「第5章」と「おわりに」は感動的ですらある。右派と左派の相克を越えて日本人にとっての歴史について示唆に富む本。
10位:ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理 / 近藤 大介 (著)
中国人は何を考え、どう行動するのか?
日本を代表する中国ウォッチャーが鋭く答える。中国人と日本人。なにかとすれ違う背景には、日本人が知らない中国人特有の思考と行動原理が背景にあった。
・大陸が生み出す研ぎ澄まされたリスク感覚
・勝者がすべてを総取りする「超」弱肉強食社会
・日常生活は、他者との絶え間ない「闘争」
・中国人は性悪説で考える。騙すの悪いのではなく、騙される方が悪い
・すべてにおいて「カネ」優先。お金は「自分の命」と同等かそれ以上
・「愛社精神」「絆」は、中国人には理解できない
・著者の本や文章は筆致が好きで、これまでも多く読んできたが、本書も一気呵成に読了。読後に井上ひさしの名言が頭に浮かんだ。曰く、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに」。特に、中国に何となくモヤモヤとしている方におススメです。
11位:ユダヤ人の歴史 / 鶴見 太郎 (著)
ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。
学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。
五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。
古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。
3000年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。
・ユダヤ人のことを知りたい人は この本を読むべきだ 今まで ユダヤ人(イスラエル人)に関する書物を読み漁ってきたが この本は平易な文章でありながら レベルの高い内容が詰まっていてピカ一である もう一度 勉強してみたいという方々にも これから勉強し直したいという方々にも 是非ともお薦めする
12位:福音派 終末論に引き裂かれるアメリカ社会 / 加藤喜之 (著)
アメリカにおける福音派の巨大な存在感は、近年よく言及される。
しかし、彼らはどのように影響力を拡大し、トランプ大統領の誕生や再選、あるいは政治的・文化的闘争に関係していったのか。
本書は、第二次世界大戦後のアメリカの軌跡を、福音派とその背景にある終末論に着目して描き出す。
そこからは大統領の政治姿勢はもとより、中絶や同性婚、人種差別、イスラエルとの関わりなど多くの論点が見えてくる。
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