2025-12-26から1日間の記事一覧
米澤穂信の小説って、不思議な読書体験なんです。読み始めたときは「謎を解く楽しさ」に惹かれているはずなのに、読み終える頃には、心のどこかに引っかかっていた“違和感”や“息苦しさ”まで、きれいに言葉になっている。派手な感動で押し切るのではなく、静…
エラリー・クイーンの世界は、殺人事件を「恐怖」よりも先に、知的な“ゲーム盤”として差し出してきます。舞台はニューヨークの劇場、屋敷、田舎町――どこであっても、そこに置かれるのは「手がかり」と「論理」。そして探偵エラリーは、作中で推理作家でもあ…
「ラスト1行で世界がひっくり返る」――そんな衝撃的な読書体験を求めているなら、中山七里作品を避けて通ることはできません。 『さよならドビュッシー』での鮮烈なデビュー以来、驚異的なペースで作品を発表し続け、「どんでん返しの帝王」の異名を持つ中山…