
カレンダーが1月から2月へとめくられるこの一週間。寒さが一段と深まる夜、私たちが求めたのは、凍えた心をじわりと溶かしてくれるような「物語の熱」でした。
誰にも言えない孤独を埋めるため、あるいは、新しい月を新しい自分で始めるためのヒントを探して。今週のランキングには、そんな読者一人ひとりの切実な「今の気分」が色濃く映し出されています。
この記事では、2026年1月最終週から2月のはじまりにかけて、多くの人の手に渡った小説TOP12をご紹介します。話題の完結作が有終の美を飾るのか、それとも静かに心に染み入る新刊が浮上するのか。冬の夜長を共にする、あなただけの一冊をここから見つけてみませんか。
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2026年2月第1週小説ランキング
12位:成瀬は都を駆け抜ける / 宮島未奈 (著)
唯一無二の主人公、膳所から京都へ! 令和最強の青春小説シリーズ堂々完結!
高校を卒業し、晴れて京大生となった成瀬あかり。一世一代の恋に破れた同級生、達磨研究会なるサークル、簿記YouTuber……。
新たな仲間たちと出会った成瀬の次なる目標は“京都を極める”!
一方、東京の大学へ進学した島崎みゆきのもとには成瀬から突然ある知らせが……!? 最高の主人公に訪れる、究極のハッピーエンドを見届けよ!
・年代を問わず、多くの人におすすめしたい一冊です。自分らしく生きることに少しでも迷いがある人には、特に響く本だと思います。
11位:神の蝶、舞う果て / 上橋菜穂子 (著)
降魔士の少年・ジェードは、神と魔物、光と闇が共に宿っているとされる、神聖でありながらも恐ろしい聖域<闇の大井戸>で、魔物から聖なる蝶を守る役目を負って暮らしていた。
ある日、ジェードの相棒である少女・ルクランが、聖なる蝶が舞い上がって来る予兆の鬼火に触れる事件が起きる。
他の降魔士たちと違い、なぜか、予兆の鬼火に激しく反応してしまうルクランは、聖域を守る者のなかで波紋を呼んでいた。自分がなぜ、そんな反応をするのかを知りたいと願うルクラン
・Xで見かけて興味を持ち、予約購入しました。読み始めたら止まらず、ラストまで一気読み。そしてあとがきを読んで、そこにもう一つのドラマがあることに気づき、全身に鳥肌が立ちました。
10位:アノマリーの追憶 天久鷹央の推理カルテ / 知念 実希人 (著)
大人気「天久鷹央シリーズ」最新刊!
9位:青天 / 若林 正恭 (著)
人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――
総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。
相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。
自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
8位:暁星 / 湊かなえ (著)
「ただ、星を守りたかっただけ――」
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。
逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。
そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。
また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。
ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは⁉
・読後の余韻がどこまでも残り続ける作品。 暁の過去、事件の真相、そしてタイトルの意味…すべてがつながる結末を知ると、きっと二度読みしたくなるはず。 櫻井孝宏さん・早見沙織さんのAudible版も素晴らしかった。
7位:愚者たちの箱舟 / 綾崎 隼 (著)
新潟県の北部、本土から三十五キロの沖合に浮かぶ翡翠島に、ひとりの青年が帰ってきた――過去に島を襲った連続放火事件のすべてを明らかにするために。
彼が高校生のころから未解決のまま凍結されていた謎と恋心の行方は?
綾崎作品中、最もミステリ濃度の高い『赤と灰色のサクリファイス』『青と無色のサクリファイス』二部作が、改題および大幅加筆修正を経て甦る。
あなたは真相と、張り巡らされた伏線のすべてを見抜けるか?
6位:ほどなく、お別れです / 長月天音 (著)
夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。
大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。
坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。
漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。
・霊感的なことは、まったく信じないのですが。こんな世界があったらいいなも感じました。主人公がとても魅力的です。映画化されるそうで、そちらも楽しみです。
5位:スペシャルズ / 内田 英治 (著)
「ミッドナイトスワン」「マッチング」「ナイトフラワー」で世界の注目を浴びる内田英治監督最新作。監督自らがノベライズ!
集められた一流の殺し屋たち。報酬は1億円。仕事は、裏社会のトップの暗殺……いや、ダンス!?
鬼才・内田英治による驚愕のダンスアクション・エンターテイメントが幕を開ける!
4位:ドベとノラ 4 犬と家族に / ヨシモフ郎 (著)
戦時中、生活のために動物を「家畜」として飼っていた父は、自称”動物嫌い”。犬を飼うことを反対され、ヒキコモリの自分には無理と諦めていた。
でも、親戚の犬・シロじいを預かったのがきっかけで、犬を飼う少しの自信と大きな勇気が持てた。動物と「家族」になるって、決して当たり前のことじゃない。一緒に歩いて同じ場所に帰れる、本当に特別な存在。
もし自分が、そんな愛犬を残して死ぬとわかったら何をするだろうか―? 予想外の展開をみせた、ゴールデン・レトリバー3きょうだいとの事件のエピソードも収録しています。
3位:カフェーの帰り道 / 嶋津 輝 (著)
東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。
食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。
彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
・直木賞を受賞した作品、ということでバイアスたっぷりの状態で読み進めだが、一気だった。 細かに設定される伏線。そしてそれを章を超えて、次の章、次の章で回収してくるテクニック。 手に取るように感じられる風景描写、人物描写。 なんだか、あったかい、カフェー西行の、 コーヒーの香りがしてきた。
2位:プロジェクト・ヘイル・メアリー / アンディ ウィアー (著)
ライアン・ゴズリング主演、2026年3月公開の映画原作!
未知の物質によって太陽に異常が発生、氷河期に突入しつつある地球。ひとり宇宙へ飛び立った男は、人類を救うミッションに挑む!地球上の全生命滅亡まで30年、人類の命運を賭けた一大プロジェクトに挑む宇宙飛行士の奮闘を描く、極限のエンターテインメント!
・SFなのに難しい言葉が使われておらず、とても理解しやすい描写になっている。 それでいて世界観とうまく合わせてあるため、集中して読むことができた。 詳細を書くことは避けるが、登場人物たちが非常に魅力的であった。 早く下巻を読み進めたい。
1位:生きとるわ / 又吉直樹 (著)
又吉直樹6年ぶりの長編小説!
「生きる」とは、こんなにもやりきれなくて、おかしい―― 累計354万部『火花』から10年後に書き上げた、新たなる代表作!
公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。 しかし、高校時代の仲間だった横井に500万円を貸したことから、その人生は狂い始める。横井は他の仲間たちからも借金を重ねたあげく、姿をくらましていた。 阪神タイガースのセ・リーグ優勝が決まった夜、岡田は大阪・道頓堀で偶然横井と再会する。
貸した金を取り戻そうとする岡田は、逆にさらなるドツボにはまっていく…… 人間の「闇」と、「笑い」を両立させた奇跡的作品!
コチラも合わせてチェック!
2026年1月最終週〜2月第1週のトレンド分析
今週のランキングを振り返ると、3つの大きな潮流が見えてきました。
1. 「言葉のプロ」たちが鳴らす、新たな時代のチャイム
今週のトピックは何と言っても、1位の又吉直樹さん『生きとるわ』と、9位の若林正恭さん『青天』。お笑い界を牽引する二人が、奇しくも「生きることの不器用さ」をテーマにした小説でランクインしました。特に又吉さんの10年目の節目となる長編は、純文学的な深みとエンタメ性を両立させ、幅広い層の読者を惹きつけています。
2. 「2026年3月」へ向けた、映像化の波
2位の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、来月の映画公開を控えて一段と熱を帯びてきました。また、5位の『スペシャルズ』や6位の『ほどなく、お別れです』など、映像に関わるクリエイターの作品や映画化決定作が上位を占めています。「観る前に読む」あるいは「観てからもう一度深く知る」といった、立体的な物語体験を求めている読者が多いようです。
3. 「終わり」と「始まり」を繋ぐ物語
12位の『成瀬は都を駆け抜ける』が完結を迎え、3位の『カフェーの帰り道』や6位の『ほどなく、お別れです』といった「別れ」や「再生」を描いた物語が支持されています。1月から2月へと月が替わるタイミングで、自分自身のこれまでの歩みを振り返り、明日への一歩を踏み出すためのエネルギーを、本の中に求めている傾向が強く感じられます。
まとめ:新しい月、新しい物語と共に
2026年2月の幕開けを飾るランキング、いかがでしたか?
今週の顔ぶれを眺めていると、物語というのは単なる娯楽ではなく、私たちが日々を生き抜くための「武器」であり「お守り」なのだと改めて感じます。
圧倒的なスケールで宇宙を旅するSFに胸を躍らせるのも、昭和や大正の空気感に身を浸して今の自分を見つめ直すのも。あるいは、芸人さんの鋭い観察眼を通して、自分の格
好悪さを笑い飛ばすのも。どの本を選んでも、ページを閉じた後のあなたは、きっと開く前よりも少しだけ強くなっているはずです。
2月はまだまだ寒い日が続きます。 ぜひ、温かい飲み物を用意して、このランキングの中から選んだ「あなただけの一冊」と一緒に、素敵な読書の時間をお過ごしください。
また来週、この場所で新しい物語の風をお届けします。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
良い本と、良い出会いを。










