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【決定版】直木賞受賞作おすすめ小説15選|泣ける・元気が出る・人生が変わる傑作を厳選!

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直木賞受賞作 おすすめ小説15選

誰かに優しくされたい夜があります。
もう少しだけ前を向く勇気を探している朝も、きっとある。

 

そんなとき、私たちをそっと救ってくれるのが、心に寄り添う物語です。
登場人物たちは皆、傷つきながらも、誰かのために、そして自分のために立ち上がろうとしています。

雪に閉ざされた小駅で列車を待ち続ける鉄道員。
音楽に人生をかける若者たち。
夢を信じて奮闘する小さな町工場の人々。

 

数ある直木賞の名作の中から、今回は特に“心を救う力”に満ちた15冊を厳選しました。
どの作品にも、孤独の中で光を見つける瞬間があり、読後には静かなぬくもりが残ります。

 

物語を閉じたあと、胸の奥がほんの少し温かくなっていたら――
それはきっと、あなたの中に新しい“光”が灯った証です。

今日は、そんな光を届けてくれる直木賞の名作たちをご紹介します。

 

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売上トップから伝説のダブル受賞作まで。直木賞の歴史を彩る「心の名作」15選

鉄道員 / 浅田次郎

降り積もる雪のように静かで、しかし芯の強い「誇り」が胸を打つ短編集です。不器用なまでに職務を全うする男の背中と、そこに宿る幻想的な奇跡が、失われつつある日本の原風景とともに描かれます。高倉健さん主演の映画版で見せた、あの厳格で慈愛に満ちた世界観は、活字を通じることでより一層深く、読者の孤独に寄り添ってくれるはずです。

 

こんな人におすすめ

・家族のために働き続けてきた自負と、少しの後悔がある

・都会の喧騒を離れ、静かな北国の情景に浸りたい

・報われない努力の中にこそ、真の救いがあると信じたい

娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた……。映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録した傑作集。

 

■口コミ■
・<感動>などという、映画のペンキ絵のような平たい言葉では言い表せない、深い響きと情感の傾斜が、読み終わったときに、全身を覆うのは何故だろう。 何度も読んだ話ばかりなのに、また涙をこぼしてしまった。 

・表題作「鉄道員」、じつは映画を観たことはないのですが、 風景の描写などは映画で見るとまた格別なのだろうなと想像します。 2作品目のラブレターの物語がもっと泣けます。 こちらを原作にした韓国映画(中国だったか?)を、 ひょんなことから以前観たことがあり、 その時にもボロボロ泣きました。 ストーリーは知っていたのですが、 今回原作を読んでいて、先を知っているのにやはり涙が止まりません。 

 

 

人間万事塞翁が丙午 / 青島幸男

昭和の下町を舞台に、威勢のいい笑いと、ふとした瞬間にこぼれる涙を詰め込んだ人情劇です。人生の荒波を「運が良かった、悪かった」と笑い飛ばす軽やかさは、現代の閉塞感を吹き飛ばすパワーに満ちています。マルチに活躍した青島幸男氏ならではの、リズムの良い文体と人間への全肯定的な眼差しが、読後の心を温かく解きほぐします。

 

こんな人におすすめ

・最近、物事が上手くいかずに落ち込んでいる

・昭和レトロな長屋の人間関係や賑やかさが好き

・「なんとかなるさ」と思える強さを取り戻したい

呉服問屋が軒をつらねる東京・日本橋堀留町の仕出し弁当屋〈弁菊〉。
人情味豊かであけっぴろげ、良くも悪くもにぎやかな下町に、21歳で嫁いできたハナは、さまざまな事件に出会いながらも、持ち前のヴァイタリティで乗り切ってゆく。――戦中から戦後へ、激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、自らの生家をモデルにいきいきと描き出した、笑いと感動の下町物語。

 

■口コミ■
・まずなんといっても注目すべきはその文体。講談、あるいは落語のような、テンポのよい語調で軽やかに物語はすすんでいく。 戦時中を描くのであるから、もちろん明るい話ではすまない。東京の街は焼け野原になるし、戦争で散る命もある。しかし、何があってもあまりしんみりしない、笑いで悲しみを中和してやろうと試みるような、そんな下町人情を浮かび上がらせるのに、この軽やかな文体はまさにピッタリである。 

・すごくよかった。日本橋が舞台となっていたのもなんとなく親近感が湧いたこともあるけれど、テンポもいいし、気取りもなく、微笑ましい中に「なるほど」と感心させられること度々。戦前戦中戦後の中で主人公のハナの心の動き、周りの人々との関わりながら成長していく。「日本橋から神田まで見渡せる」といった焼け野原の場景も単純だが思い知らされる。 

 

 

容疑者Xの献身 / 東野圭吾

「ガリレオ」シリーズ屈指の傑作として名高く、福山雅治さん主演の映画でも日本中を涙させた、究極の純愛ミステリーです。論理の積み重ねの果てに見えてくるのは、あまりにも自己犠牲的で、それゆえに美しい人間の情念。驚愕のトリックが暴かれた瞬間、事件の景色がガラリと変わり、深い虚脱感とともに愛の深さを突きつけられる唯一無二の読書体験となります。

 

こんな人におすすめ

・精密に組み立てられた論理の美しさに酔いしれたい

・「無償の愛」とは何かを、極限の状態から考えてみたい

・知略を尽くした天才同士の心理戦に没入したい

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。
ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。
だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 

 

■口コミ■
・上手く言葉に出来ないが、語れば語るほど言葉で飾るほど今感じている気持ちから遠ざかってしまうように思う。この気持ちを表現したいが伝えられる言葉を持っていない。 是非読んで欲しい 

・映画は、最後は思わず泣いてしまうほどすごく良い作品だった。 原作も面白いと、知り合いから話を聞き、原作を読んで号泣しました。映画では分からなかった当人の気持ちや抜けている場面がわかって良かった。 

 

 

 

 

蜜蜂と遠雷 / 恩田陸

活字から「音」が聴こえてくる。そんな驚きに満ちた、ピアノコンクールを巡る青春群像劇です。ライバル同士の火花散る戦いというよりは、音楽という神に選ばれた者たちが互いを高め合う至福の時間が流れます。映画化もされましたが、原作で描かれる「音楽を言葉にする」という挑戦的な筆致は圧巻。天才たちの孤独と歓喜が、読む者の感性を激しく揺さぶります。

 

こんな人におすすめ

・才能がぶつかり合う、純度の高い競争の物語を読みたい

・芸術や創作活動に対して、熱い刺激を求めている

・言葉の力で五感を呼び起こされるような体験がしたい

近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。
自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。
天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。

 

■口コミ■
・誰もが自分の人生の主人公であり、自分の中に戦いがある。勝ったり負けたりしているのです。 とても重厚で内容の濃い物語でした。 すべての登場人物が主人公のような話で、読み応えがありました。 

・友人に勧められて取り寄せましたが、読み始めた途端にどんどん惹き込まれてしまって一気読み。本文もさながら解説もとても面白かったです。久々に良本に出会いました。たくさんの感動をありがとうございました。 

 

 

ホテルローヤル / 桜木紫乃

北海道の寂れたラブホテルを起点に、そこを訪れる人々や営む家族の「生」を淡々と、かつ艶やかに描いた連作短編集です。波瑠さん主演で映画化もされましたが、原作が持つ北国の冷たい空気と、その裏側にある体温の生々しさは格別。逃げ場のない日常の中で、ほんの一瞬だけ許される解放と、諦念の先にあるかすかな光が胸に染み渡ります。

 

こんな人におすすめ

・他人に言えない孤独や、小さな秘密を抱えている

・派手な救いよりも、静かで現実的な「納得」が欲しい

・北国の荒涼とした風景と、人間の内面の対比を味わいたい

北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く――。
恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。
人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。

 

■口コミ■
・この作家の筆力はかなりのもので、手垢のついた表現が少なく、とくに難しい言葉を使うわけではないが、感性がいいと思う。 また、ラブホテルという日陰を舞台に、展開する人間交差点が、なんとも切なくなんとも微笑ましく、なんとも悲哀に満ちている。 

・人間描写にとても優れていると感じました。 自分の周りにはこういう人っているのかもしれないけど見当たらなくて、でもその人の気持ちがとてもよくわかる気がして泣けました。 思ったよりずっと深い作品でした。 

 

 

サラバ! / 西加奈子

エジプト、ドイツ、日本と舞台を移しながら、一人の男が「自分の神様」を見つけるまでを描き切った、魂の成長物語です。圧倒的な熱量を持つ言葉たちが、読者の既存の価値観を優しく、しかし力強く壊してくれます。長い旅路の果てにたどり着く結末は、人生という不確かな海を泳ぐすべての人にとって、最強の「お守り」になるはずです。

 

こんな人におすすめ

・「自分は何者なのか」という問いに迷い込んでいる

・既存の価値観から解放され、自由になりたい

・圧倒的な分量の物語を読み終えた後の、深いカタルシスを味わいたい

僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。

 

■口コミ■
・素晴らしいの一言です。涙管が緩みます。特に若い方には必読書と思います。上・中・下通してお読みください。  

・読み始めると吸い込まれるように、次はどうなるか? まるで自分が物語の人物になった感じで3冊一気に読みました! 海外問わず友達の大切さや生きるとは大変な事を乗り越え感動しました! 

 

 

 

 

下町ロケット / 池井戸潤

夢を捨てきれない中小企業の社長が、巨大な壁に挑む熱きエンターテインメント。阿部寛さん主演のドラマ版で社会現象にもなりましたが、活字で追う「技術屋の意地」はより鮮明で、仕事への誇りを取り戻させてくれます。理不尽な現実を跳ね返す逆転劇の爽快感は、日々戦う現代人にとって最高のエネルギー源となるでしょう。

 

こんな人におすすめ

・仕事への情熱が薄れ、モチベーションを求めている

・巨大な権力に立ち向かう「弱者」の逆襲が見たい

・読後にスカッとする、王道のエンタメ作品を探している

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。
そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。
創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、
佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。

 

■口コミ■
・エンタテインメントのすべての要素が入った名著である。 ヒットしたのは映像化されたばかりではないということが、読み直すとよくわかる。主人公不屈の闘志が、リアリティを持って描かれており、小説であることをときに忘れる。これはドキュメントなのではないかと。 理系でなくてもわかるように書かれた技術の秘密。展開の巧みさ。そしてラストの痛快さ。何度読んでも面白い。 

・こんなに読むのに夢中になった本は、いつぶりだろう。 今の日本には、 こうやって技を磨いて夢を実現していくという、 ストーリーが必要だ。 

 

 

何者 / 朝井リョウ

SNS時代の「自意識」という病理を、就職活動を通して鮮やかに描き出した一冊です。佐藤健さんら豪華キャストでの映画化も話題となりました。表向きの連帯感と、裏側で渦巻く嫉妬や冷笑。鏡を覗き込むようなヒリヒリとした痛みを感じさせた後に、泥臭く「今」を生きる覚悟を問いかけてくる、若き鬼才の鋭利な視点が光ります。

 

こんな人におすすめ

・周囲の目が気になり、自分を演じることに疲れている

・現代特有の人間関係のリアルな描写に触れたい

・痛みを伴ってでも、自分をアップデートしたい

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。
瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。

 

■口コミ■
・他人を見下して心の中で笑っているだけでは「何者」にもなれない かっこ悪い自分を受け入れて、なりたい自分に向かってもがいて生きるしかない 

・就活の様子、SNS の扱いがあまりにもリアルで、こんな正直に書いてしまっていいのだろうか?と恥ずかしく感じました。意識が高い子、意識が高い子を冷めた目で見る周りの視線、まさにこんな感じでした。 衝撃のラストをこれからも心に刻んでおきます。 

 

 

黒牢城 / 米澤穂信

戦国時代の籠城戦という極限状態に、ミステリーの論理性を持ち込んだ野心作です。織田信長に背いた荒木村重と、地下牢に幽閉された天才軍師・黒田官兵衛。歴史小説の重厚さと、本格ミステリーの謎解きが見事に融合しています。混沌とした時代の中で、信義とは何か、知性とは何かを問う姿勢に、知的な興奮が止まりません。

 

こんな人におすすめ

・歴史の裏側にあったかもしれない、濃密な心理戦を味わいたい

・合理的なロジックで謎が解明される快感を求めている

・武将たちの誇りと迷いが交錯する、硬派なドラマが好き

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。
兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。

 

■口コミ■
・作者の本は初めての体験です。戦国小説にミステリーとは? 興味津々で読み始めましたが、ぐいぐい引き込まれました面白い。 元々、歴史物も推理小説も好みのジャンルでしたが、このコラボ小説なのだろうか? 荒木村重あり、黒田官兵衛あり、、... 背景はよく知られた時代考証的にもしっかりとした登場人物、そんな戦国の真っ只中、揺れ動く人心の考察・推察・洞察の中に謎解きの面白さが加わり文句なしに楽しめる。 

・読了したのは結構前ですが、まだ衝撃が残っています… 歴史小説なんだけど、ミステリーで 重い内容も含んでいるがページを進めることをやめれないという中毒もはらみ、読み終えてエピローグには感嘆してしまいました。 

 

 

 

 

理由 / 宮部みゆき

一つの殺人事件を、関係者たちの膨大な証言から浮き彫りにするドキュメンタリータッチの巨編です。阿部寛さん主演のドラマ版も製作されました。都会のマンションという記号的な場所で、崩壊していく家族と、そこに関わる他者たちの「理由」が重なり合う時、現代社会が抱える闇と微かな希望が浮かび上がります。著者特有の、市井の人々への温かな眼差しが、冷酷な事件を多層的な物語へと昇華させています。

 

こんな人におすすめ

・複雑に絡み合った人間関係の糸を、丁寧に紐解いていきたい

・現代社会の歪みや、家族の在り方について深く考えたい

・緻密な構成で描かれる、社会派ミステリーの傑作を読みたい

東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。
そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか。

 

■口コミ■
・言葉が悪いですが、宮部みゆきに「はまった」のはこの作品からです。寒気がするくらい強烈ですよ!  

・若い頃に一度読んで「すごい!」と思っていつか再読しようと思って、20年たって再読(笑)。 やっぱり良かった! 人物や状況の描写が緻密。 人の心の動き、人の行動の原因となる成育環境の設定、などが宮部さんならではで素晴らしい、圧巻! 

 

 

復讐するは我にあり / 佐木隆三

実在の連続殺人犯をモデルにした、ノンフィクション・ノベルの金字塔です。緒形拳さん主演の映画での狂気的な演技も有名ですが、原作が放つ「悪」の純粋さと不可解さは、読む者の倫理観を激しく揺さぶります。なぜ彼は殺し続けたのか。淡々と積み上げられる事実の集積が、かえって人間という深淵の底知れなさを際立たせ、忘れがたい衝撃を残します。

 

こんな人におすすめ

・人間の心の奥底にある、抗いがたい「業」を直視したい

・ノンフィクションに近い、圧倒的なリアリズムを感じたい

・善悪の境界線が揺らぐような、重厚な人間ドラマを求めている

昭和38年、高度成長に沸く日本国中が震撼した連続殺人事件。
言葉巧みに人を騙し、殺し、日本列島を縦断しながら犯罪を重ねる男に対し、警察は史上初の全国一斉捜査を開始した。
関係した女、目撃情報は多数あり、立ち回り先の遺留品や人をおちょくったハガキ……証拠の山を残しつつ、空前の捜査網をかいくぐり続けられたわけは? 
78日間に及ぶ逃亡、10歳の少女が正体を見破るという予想外の逮捕劇、そして死刑執行まで、実話を元に克明に描く傑作長篇。

 

■口コミ■
・実録物で作者は警察の調書を徹底的に調べ、書き上げました。そのせいか主人公が実際に言ったであろうセリフが多くて、凄い臨場感でした。 映画化もされていて、そちらも出来がいいのでもう一度観たいです。 

・期待以上に内容の濃いノンフィクションでした。現在と違う時代背景の中、加害者と被害者の小さな接点から生まれた大事件の過程が克明に書かれています。 

 

 

空中ブランコ / 奥田英朗

変人精神科医・伊良部一郎が、悩める患者たちを煙に巻きながらも、なぜか救ってしまう人気シリーズ第2弾。アニメ化やドラマ化もされましたが、伊良部のハチャメチャな言動に笑っているうちに、自分自身の凝り固まった心が解き放たれていく感覚は、活字ならではの癒やしです。現代人の「心の風邪」を笑い飛ばす、最高に愉快なビタミン剤のような一冊です。

 

こんな人におすすめ

・ストレスが溜まっていて、肩の力を抜きたい

・常識に縛られない生き方に、密かに憧れがある

・軽快なユーモアと、鋭い心理洞察を同時に楽しみたい

跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り。刃物はおろか机の角まで怖い尖端恐怖症のやくざ。
ダンディーで権力街道まっしぐら、の義父のカツラを剥がしたくてたまらない医者。伊良部総合病院地下の神経科には、今日もおかしな患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……
この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者を癒す名医なのか!?

 

■口コミ■
・ユーモラスで文章もものすごく読みやすい。 一つの物語も長くないので読める人なら簡単に一日で読めるでしょう。 なのにとても心が温まるし、考えさせる。 

・読書家の人が勧めてくれました 心をほぐしてくれるストーリー これは確かにお勧め 

 

 

 

 

柔らかな頬 / 桐野夏生

北海道のカボチャ畑で突如消えた幼い娘。その行方を追い続ける母親の数年間を、濃密な心理描写で描いたサスペンスです。天海祐希さん主演のドラマも制作されました。ミステリーの形を借りつつ、描かれるのは「失踪」という穴を抱えた人間の、狂気にも似た生への執着。北海道の風景と呼応するような、ひんやりと、しかし熱を帯びた文体が、読者の心の深部まで浸食します。

 

こんな人におすすめ

・喪失を抱えた人間が、どう再生(あるいは変容)していくかを見届けたい

・重厚で、かつ心理的に追い込まれるようなサスペンスが好き

・予定調和ではない、剥き出しの感情が描かれた物語を読みたい

私は子供を捨ててもいいと思ったことがある――。
衝撃のラストが議論を呼んだ直木賞受賞作。

カスミには、家出して故郷の北海道を捨てた過去がある。
だが、皮肉にも北海道で幼い娘が失踪を遂げる。
じつは夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。

罪悪感に苦しむカスミは一人、娘を探し続ける。
四年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは――。

 

■口コミ■
・桐野夏生が自分で一番好きな作品と言う意味がよくわかった。決して読者にも誰にも妥協をしない作品。ミステリーのような 展開を見せる作品だが、もっと重くて人間の内面にまで踏み込んだ作品。 

・あえて”付け加えられた”この最後はインパクトが強すぎて、評価が分かれるのでしょう。私は最後の一行がこれ程強烈な小説はそうそうないと思います。 

 

 

テロリストのパラソル / 藤原伊織

過去を捨て、新宿の公園でバーテンダーとして生きる男。爆破事件をきっかけに、封印していた過去が動き出します。江戸川乱歩賞とのダブル受賞という伝説にふさわしい、一級品のハードボイルドです。アルコールの香りと硝煙の匂いが漂うような硬質な世界観の中に、かつての志や愛が切なく息づいています。孤独な男の生き様が、痺れるほどにかっこいい一冊です。

 

こんな人におすすめ

・過去に傷を抱えながら、独りで静かに戦う男の美学に触れたい

・美しい文章で綴られる、ストイックなハードボイルドを求めている

・ミステリーとしての謎解きと、深い叙情性を同時に味わいたい

ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。
その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。死傷者五十人以上。島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。島村は容疑者として追われながらも、事件の真相に迫ろうとする――。
小説史上に燦然と輝く、唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作!

 

■口コミ■
・登場人物、描写、世界観が魅力的で一気読みしました。 読者への情報量は少ないので謎解きとして読まず、著者のリードに任せ読み進めると楽しめると思います。 なかなか重いストーリーですが、著者の卓越した筆力によりライトに読めてしまう不思議な感覚があります。  

・なんとなくハードボイルド小説が読みたくなり、なんとなく検索して出てきた本書を読んだ。登場人物の関係性が明らかになるたび、ゾクゾクしながら、読み進める手が止まらなくなりました。著者の他の作品も読んでみます。しばらくハマりそうです。。  

 

 

私が殺した少女/ 原尞

私立探偵・沢崎が活躍する、日本ハードボイルドの到達点とも言えるシリーズ代表作。1930年代の米国の探偵小説を彷彿とさせるクラシックな佇まいと、西新宿の風景が絶妙に融合しています。完璧なプロットと、一切の妥協を許さない翻訳調の文体が、都会の孤独を美しく彩ります。事件の真相にたどり着いた時、沢崎が選ぶ「落とし前」に、本物の探偵の矜持を見るでしょう。

 

こんな人におすすめ

・妥協のない、本格的な私立探偵小説に浸りたい

・都会の夜や、タバコの煙が似合うドライな空気が好き

・緻密に練られた、読み応えのあるミステリーをじっくり堪能したい

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。
私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る……
緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。

 

■口コミ■
・沢崎シリーズの魅力は、絶妙なバランスだと思う。悪態をついていても、信頼あっている錦織との関係、橋爪や相良との間にも、言葉にならない絶妙なきずな感がある。 ストーリーそのものも、圧倒的に面白い。 叶わないとは思うけど、もっと書いて欲しい。 

・ここ数年読んだエンターテイメント系の本の中では一番面白い。このような作品に出会えた事をうれしく思う。 まだ原りょうを知らないのなら、すぐに読んだほうがいい。 

 

 

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迷ったらこれ!3秒で選ぶ「今のあなた」診断

・とにかく泣いてデトックスしたい 『鉄道員

・仕事のやる気を爆上げしたい 『下町ロケット

・深い愛と謎解きに溺れたい 『容疑者Xの献身

 

おわりに:一冊の本が、あなたの「お守り」になる

ここまで、時代も舞台も異なる15の物語をご紹介してきました。

 

不器用な鉄道員の誇り、ピアノの音色に込めた祈り、そして絶望の淵で見せる自己犠牲の愛……。 どの作品の登場人物たちも、私たちと同じように迷い、傷つき、それでも「今」という時間を懸命に生きようとしています。

 

直木賞という歴史ある賞に裏打ちされたこれらの名作は、単なる娯楽ではありません。読み終えたあと、その物語はあなたの経験の一部となり、次に困難が訪れたとき、あなたを支える「心の盾」や「進むべき灯台」になってくれるはずです。

 

もし、今のあなたが「少しだけ世界が暗い」と感じているなら。 気になる一冊を手に取って、そのページを開いてみてください。

 

物語の力で、あなたの明日が今日よりも少しだけ、優しく、力強いものになりますように。

 

 

画像・口コミ・あらすじはAmazonホームページより
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最後までお読みいただきありがとうございます。

良い本と、良い出会いを。