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壬申の乱とは?わかりやすく学べるおすすめ本5選|古代最大の皇位継承戦【初心者向け】

[本記事は広告を含みます]

壬申の乱 おすすめ 本

古代日本最大の内乱――それが【壬申の乱(じんしんのらん)】です。
天智天皇の死後、皇位をめぐって弟・大海人皇子(のちの天武天皇)と、その子・大友皇子が激突。血で血を洗う争いは、のちの日本の政治体制や天皇制の方向性を決定づける大事件となりました。

しかし、その全貌はいまだ多くの謎に包まれています。なぜ兄弟は争うことになったのか? 背後で動いた豪族たちの思惑とは? そして勝者・天武天皇が築いた新しい国家像とは?

本記事では、そんな壬申の乱を“歴史の転換点”としてわかりやすく学び直せるおすすめ本を厳選して紹介します。

教科書の知識を超えて、古代日本のダイナミズムを感じたい人にぴったりの読書ガイドです。

 

こんな疑問をお持ちの方へ、この記事を書きました:

「壬申の乱とは何か、簡潔に知りたい」
「なぜ古代最大の乱と言われるのか」
「天武天皇と天智天皇の関係を理解したい」
「古代日本の政治体制がいかに形成されたか」


壬申の乱は単なる歴史の出来事ではなく、その後の日本の政治体制、天皇制、皇位継承制度の根幹を決定づけた決定的な転換点です。

この記事で紹介する5冊を読むことで、以下のテーマが整理できます:

✅ 古代最大の皇位争奪戦の全容
✅ 大海人皇子(天武天皇)が劣勢から勝利した秘密
✅ 「二つの日本」という古代の勢力図
✅ 天武天皇が築いた国家体制の変化
✅ 神話と史実の境界線
✅ 古代豪族ネットワークの実像


古代史に興味がある方、日本の成り立ちを深く理解したい方、教科書では学べない歴史の真実を知りたい方にぴったりの読書ガイドです。


では、さっそく見ていきましょう。

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古代最大の“皇位争奪戦”を読み解く『壬申の乱』おすすめ本ガイド

『壬申の乱 古代日本の風景を歩く』倉本 一宏(歴史的事実を追体験したい人向け)

おすすめする理由 - この本の強み

古代史の大転換点となった「壬申の乱」を、詳細なルート図と豊富な写真を使って追体験できます。単なる歴史書ではなく、「その場所に実際に立つ」感覚で古代の戦いを理解できる点が最大の特徴。大津宮から吉野宮、伊賀・伊勢を経て、美濃・近江・大和・河内での戦線まで、壬申の乱の全戦線がビジュアルで把握できます。

実際に読んで印象的だったポイント

特に印象的だったのは、地形と豪族勢力図を同時に見ることで、なぜ大海人皇子が勝利したのかが「地政学的」に理解できた点です。古代の日本がどのように分断されていたのか、なぜ東国勢力が大海人皇子の味方になったのか――こうした疑問が地図を見ながら自然と解けていきました。

こんな人におすすめ

・古代日本の地政学的配置を理解したい方
・壬申の乱の舞台を実際に歩きたいと考えている方
・歴史小説ではなく、実地調査に基づいた記述が読みたい方
・古代の豪族ネットワークを地域ごとに理解したい方

転換点となった、日本古代最大の大王位継承の戦いを追体験

古代史の大転換点となった大王位継承の戦い「壬申の乱」。
大海人王子は、どのような道をたどって大友王子との争いに勝ったのか。
その全戦線を、詳細なルートと多数の写真を使って紹介。大津宮から吉野宮、伊賀・伊勢を経て、美濃を拠点として、また近江路へ。
さらには大和・河内での戦線も掲載。壬申の乱伝説の旅も体感できる、古代の風景を訪ねる旅の案内書。

 

■口コミ■
・壬申の乱の地理上の動きを追跡した内容で乱そのものの解説ではないが、勿論、大変参考になる研究である。

 

『壬申の乱 天皇誕生の神話と史実』遠山 美都男(神話と現実を分けて理解したい人向け)

おすすめする理由 - この本の強み

通説をそのまま受け入れるのではなく、神話・記紀と史実(史料と出土資料)を行き来しながら、壬申の乱の真の構造を掘り下げます。「天皇誕生」という後世に神話化された側面と、実際の政治・制度・豪族ネットワークの変動を同時に読み解くことで、古代王権の実像が浮かび上がります。

実際に読んで印象的だったポイント

この本を読むことで、「歴史の記述は勝者によって都合よく書き換えられる」という真理を深く理解できました。壬申の乱後、天武天皇がどのように歴史記述を操作したのか、なぜ『日本書紀』と『古事記』に矛盾があるのかが明確に見えてきました。

こんな人におすすめ

・古代史の「真実と虚像」を分けて考えたい方
・神話化された歴史をどう読むべきか学びたい方
・天武天皇の政治思想を深く理解したい方
・古代の記録がどのように作成されたのか知りたい方

『壬申の乱―天皇誕生の神話と史実』(遠山 美都男 著)は、古代日本史の中でも謎の多い「壬申の乱」を、新たな視点から掘り下げる一冊です。
六七一年十月、天智天皇の弟である大海人皇子(後の天武天皇)が王位継承から身を引き、翌月には大友皇子が盟約を結び反撃に出る――。

この“王位をめぐる争い”は、なぜ古代最大級の戦争へと膨らんだのか。遠山氏は通説をそのまま受け入れることなく、神話・記紀(皇統を語る物語)と史実(史料と出土資料)を行き来しながら、構造の深部へと切り込んでいきます。
読み進めるうちに、「天皇誕生」の神話化された側面が浮かび上がり、同時に「乱」が政治・制度・豪族という古代王権のネットワークを揺さぶったという実像が姿を現します。
古代王朝の“神話と現実”の境界に光をあてるこの書は、歴史の小道を新たに歩きたいあなたにとって格好の“読み直し”になるでしょう。

 

■口コミ■
・体制側に、すなわち、天皇にとって都合のよいように書かれた『日本書紀』を筆者は突き破って、真実の歴史を描く大胆さが際立っている良書である。  

・それなりに整合性があって、しかも面白い説を提唱しているという点で、こういう形容が正しいかどうかわかりませんが、興味深く参考になる考えだとは思いました。  歴史マニアとして、皇室論だの国体論だのにかかわることなく楽しむレベルですよ、むろん。 

 

『壬申の乱の謎』関 裕二(大海人皇子の逆転勝利の秘密を知りたい人向け)

おすすめする理由 - この本の強み

この本のユニークな点は、「二つの日本」という視点から壬申の乱を読み解くことです。軍事的に劣勢だった大海人皇子が、なぜ勝者となり得たのか――その秘密は、西国のヤマト王朝勢力と東国の蝦夷勢力という古代日本の二分化構造にあったというアプローチは、他の本では得られない新しい視点です。

実際に読んで印象的だったポイント

最も印象的だったのは、大海人皇子が「東国の有力豪族の支持を得た」という歴史的事実が、単なる軍事的連携ではなく、東国の独立性・主体性の表れだったという理解です。古代日本は一枚岩ではなく、複雑な地政学的構造を持っていたという認識が深まりました。

こんな人におすすめ

・壬申の乱での大海人皇子の勝利の秘密に興味がある方
・古代日本の地域的分裂と統一プロセスを理解したい方
・東国(蝦夷)の役割を歴史の中で正しく評価したい方
・推理的・分析的なアプローチで古代史を学びたい方

西暦672年、古代史最大の争乱・壬申の乱が勃発した。この争いは天智天皇亡き後、大海人皇子と大友皇子が皇位継承権を巡り対立、日本を東と西に二分する争いに発展したのは有名だ。
ところが、軍事的に劣勢であった大海人皇子が、なぜ勝者となり得たのか。
古代史最大の謎がいまだ解明されていないと著者は言う。
壬申の乱に隠された歴史の真相を「二つの日本」という視点から解き明かそうというのが本書の試みだ。
「二つの日本」に大海人皇子の逆転勝利の秘密を解く鍵を求めたのは著者独自の斬新な視点だ。
つまり壬申の乱当時の日本は、西国を支配していたヤマト王朝勢力と、蝦夷と呼ばれ恐れられていた東国の豪族勢力とに二分されていたのだ。
大海人皇子が劣勢を見事に覆すことができたのは、東国の有力豪族の後押しが得られたからだった。
なぜ大海人皇子は東国勢力の支持が得られたのか。その謎が明かされたとき、読者は驚愕の真相を知ることになるだろう。

 

■口コミ■
・大海人皇子の正体について、壬申の乱について、ずっと謎に思っていたことがクリアーになりました。 とてもわかりやすく、面白い内容でした。 

・古代の天皇の、様々な思いによる、勢力争いが推理と洞察をくわえた展開が非常に興味深く最後まで、一気に読まされました。 

 

 

 

『『古事記』に隠された「壬申の乱」の真相』関 裕二(歴史記述の裏側を知りたい人向け)

おすすめする理由 - この本の強み

『古事記』と『日本書紀』の矛盾から、壬申の乱の真実を読み解くという斬新なアプローチ。なぜ『日本書紀』は百済を贔屓するのか、なぜ『古事記』にのみ登場する神がいるのか、なぜ『古事記』の歴史記述は途中で終わるのか――こうした疑問を通じて、天武天皇による意図的な歴史操作が明かされます。

実際に読んで印象的だったポイント

特に印象的だったのは、天武天皇が「親新羅政策」を打ち出し、その意図が『古事記』の編集方針に反映されているという指摘です。歴史書は「事実の記録」ではなく「権力者の意思の表現」だという真理を改めて認識させられました。

こんな人におすすめ

・古事記と日本書紀の違いを理解したい方
・古代の政治的意図が歴史記述にどう影響したか学びたい方
・朝鮮半島との古代の関係を知りたい方
・古代日本の宗教・政治的思想転換を理解したい方

●なぜ中大兄皇子は母を重祚させたのか?
● なぜ大海人皇子を皇太子にしたのか?
● なぜ逃げた大海人皇子が勝利したのか?
● なぜ『日本書紀』は百済を贔屓するのか?
● なぜ『古事記』のみに登場する神がいるのか?

天武天皇は乱を制し実権を握ると、「親新羅政策」を打ち出し、朝鮮半島との間に友好関係を構築している。
これは、『古事記』の「編集方針」と合致し、親百済路線を貫いた八世紀の政権とは一線を画している。
『古事記』と天武天皇、どちらも「何かがねじれている」のである。しかも、歴史記述を途中で終わらせたことも、意図的だったのではないかと思えてくるのだ。

 

■口コミ■
・日本書紀や古事記は、古代日本の勝者が編纂させた”正史”。でも、勝者の正史は、さまざまな粉飾・虚飾が施されていて、事実ではないことも多い。そんな当たり前の史観に気づかせてくれます。 

・事実は一つである。歴史もどこかで矛盾があったり謎がある事は未だ事実に到達してない事である。古文書、遺跡、伝承の研究の積み上げだけでは中々到達しにくい。本書も著者による常識に斬り込む大胆な発想と検証になる程と合点した。  

 

『壬申の乱』小前亮(歴史を物語として読みたい人向け)

おすすめする理由 - この本の強み

「ものがたり日本の乱」シリーズの一冊として、壬申の乱を劇的なストーリーとして描きます。乙巳の変から大化改新、そして天武天皇による皇位継承への動き――これらを人間ドラマとして追うことで、歴史の流れが実感できます。特に、鸕野讚良(のちの持統天皇)の存在感が印象的。

実際に読んで印象的だったポイント

この本を読むことで、壬申の乱は単なる「皇位争奪戦」ではなく、「複数の人物の意思と野望が交錯した人間ドラマ」だということが腑に落ちました。歴史の骨組みだけでなく、当時の人々の思い、葛藤、決断がどのような背景から生まれたのかが見えてきます。

こんな人におすすめ

・歴史を物語として楽しみたい方
・古代の人物(特に天武天皇や持統天皇)に共感したい方
・複数の人物の立場から古代史を理解したい方
・歴史小説と学術書の中間的な読み物を求めている方

乙巳の変(645年)にはじまる大化改新を推し進める中大兄皇子が、天智天皇として即位した。
その政治を支えたのは、弟の大海人皇子だった。
当時は一般的に、兄から弟へと帝位は継承されていた。
しかし天智天皇は、息子の大友皇子に、帝位を継がせようとしていた。
「天皇の位を得るためには、戦わなければなりません」大海人皇子の妻、鸕野讚良がささやく。
天皇の位をめぐり、天下分け目の戦いが、はじまった!

 

 

まとめ:壬申の乱をどの視点で学ぶか?


古代最大の皇位継承戦「壬申の乱」を学ぶなら、どの本から始めるべきか?


地政学的理解を優先したい方

→ 『壬申の乱 古代日本の風景を歩く』倉本 一宏 から始めることをおすすめします。地図と写真で全体像が把握しやすいです。


神話と史実の違いを知りたい方

→ 『壬申の乱 天皇誕生の神話と史実』遠山 美都男 で基礎を学んだ後、『『古事記』に隠された「壬申の乱」の真相』関 裕二 で深掘りすると効果的です。


大海人皇子の勝利の秘密に興味がある方

→ 『壬申の乱の謎』関 裕二 で「二つの日本」という視点から理解することをおすすめします。


歴史を人間ドラマとして楽しみたい方

→ 『壬申の乱』小前亮 で天武天皇と持統天皇の人生を追うことから始めるとよいでしょう。


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よくあるご質問(FAQ)


Q. 壬申の乱とは、簡潔に言うと何ですか?


A. 古代日本最大の内乱で、天智天皇の死後、その弟・大海人皇子(後の天武天皇)と、その子・大友皇子が皇位をめぐって争った戦い。この乱の結果が、その後の日本の政治体制や天皇制の方向性を決定づけました。


Q. なぜ大海人皇子は軍事的に劣勢なのに勝利できたのですか?


A. 複数の説があります。この記事で紹介した本では、東国の有力豪族の支持を得たこと(『壬申の乱の謎』)、地政学的優位性(『壬申の乱 古代日本の風景を歩く』)、複雑な皇位継承制度の背景(『壬申の乱 天皇誕生の神話と史実』)などが指摘されています。


Q. 壬申の乱は日本の歴史にどのような影響を与えましたか?


A. 天武天皇による中央集権体制の確立、律令国家の基礎形成、天皇制の確実な確立など、その後1000年以上にわたる日本の政治体制の基盤が決まりました。


Q. 『古事記』と『日本書紀』で壬申の乱の記述が異なるのはなぜですか?


A. 天武天皇と後の政権の意思によって、意図的に歴史記述が操作・編集されたと考えられます。『『古事記』に隠された「壬申の乱」の真相』でこのテーマが詳しく扱われています。


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古代日本の歴史を「知る」ことは、現代の日本を「理解する」ことにつながります。


壬申の乱という古代最大の転換点から、日本の国家体制がいかに形成されたのかを学ぶことで、私たちが生きる時代への視点も変わるでしょう。


この記事が、あなたの「古代史への旅」のきっかけになることを願っています。

 

 



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