
「岸信介について知りたいけど、どの本から読めばいい?」
「昭和の妖怪と呼ばれた政治家の実像を知りたい」
「安倍晋三元首相の祖父として注目されているけど、何をした人?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、初心者でも読みやすく、岸信介の生涯と功績が理解できる本を厳選しました。
✅ 満州国での経済手腕
✅ A級戦犯からの復活
✅ 60年安保改定の真実
✅ 安倍晋三・統一教会との関係
この記事では、上記のテーマを網羅的に学べる5冊をご紹介します。
👉 20万以上の対象作品が聴き放題。Amazonのオーディオブック、Audibleの30日間の無料体験はこちら。
👉 Kindle Unlimitedなら500万冊が読み放題。30日間の無料体験はこちら。
岸信介のおすすめ本5選|初心者向け入門書から専門書まで
『岸信介 権勢の政治家』原 彬久(入門書の決定版)
【おすすめする理由 - この本の強み】
この本は 戦前~戦後をまたいで「影響力を持ち続けた政治家」を読みたい人 に特におすすめです。理由は、著者が岸信介という人物を単なる“首相経験者”としてではなく、満州国での官僚時代から A 級戦犯容疑、安保改定までの “力のあり方” を丁寧に追っており、政界の“見えない構造”まで読ませてくれるからです。
【実際に読んで印象的だったポイント】
私が実際に読んで印象的だった箇所は、岸が満州国時代に鉄道・重工業政策を主導し、それが戦後の日本政治の「国家と経済の一体化」モデルにつながったという描写の部分で、ここから「政治家の影響力は“政権を取った瞬間”ではなく、その前段階の戦略・官僚経験に根ざす」という学びを得ました。
【こんな人におすすめ】
・岸信介について初めて学ぶ方
・官僚から政治家への転身に興味がある方
・「個人の力」がいかに歴史を変えるかを学びたい方
戦前,革新官僚として満州国の産業開発を主導,東条内閣の商工大臣を務めた岸信介は,A級戦犯容疑者とされながら政界復帰を果たし,首相の座に就いて安保改定を強行,退陣後も改憲をめざして隠然たる力をふるった.その九○年の生涯と時代との交錯を生前の長時間インタビュー,未公開の巣鴨獄中日記や米側資料を駆使して見事に描く.
・先日暗殺された安倍首相の祖父であり、旧統一教会と自民党との付き合いをはじめた人として、非常に興味がありました。 山口県にて出生。その後、東大を卒業するまでの秀才ぶりをかなり詳しく叙述している。それほどの秀才だったのか。 商工官僚となり、その後、満州国へ転出、満州国(日本政府による傀儡国家)の統制経済に辣腕を振るう。 ハッキリとは書いてないが、このころ麻薬取引も一手に管轄し、裏金で莫大な資産を得たことが仄めかされている。
『満州裏史』太田尚樹(満州時代を知るならこの1冊)
【おすすめする理由 - この本の強み】
この本は 「戦前・満州を舞台に、表と裏の力関係を知りたい人」 に特におすすめです。理由は、満州国という舞台を「主役級の官僚と暗部を支える人間」の視点から深く描いていて、単なる戦争の流れや政治家の略歴では掴みきれない“力の構図と影響”が見えてくるからです。
【実際に読んで印象的だったポイント】
私が実際に読んで印象的だった箇所は、甘粕正彦と岸信介が満州で出会い、互いの役割を補いながら「満州国建設―経済統制―満州の興亡」に関わっていった章(たとえば「十八 満州国建国のあと──岸信介を待つ満州」あたり)です。ここから、私には「大きな歴史の流れも、背後の人間の動きによって転換される」という学びがありました。
【こんな人におすすめ】
・日本の「オフレコ外交」や経済手腕に興味がある方
・甘粕正彦という人物に興味がある方
・昭和史の「影の人物」たちの役割を知りたい方
激動の時代、日本人が満州に託した新興国家建設という夢。汚れ役の甘粕とエリート官僚の岸は、脆弱な国家経済を磐石にするためにいったい何をしたのか? 国際社会の欲望うずまく大地で運命的に交錯した二人の男の人生を丹念にたどり、知られざるもう一つの昭和史を描き出す、渾身のノンフィクション。
・満州の歴史を、陰と陽の二人を通して記述していると考えられます。満州で仕事をされた方々や満州生まれの方々でご存命の方々が少なくなり、その歴史が忘れ去られつつある中、戦後日本の原型とも考えられるその歴史を知ることは意義のあることであり、現代日本の混迷を解く鍵があちこちに散りばめられているように思います。
『岸信介証言録』(本人の肉声で学ぶ)
【おすすめする理由 - この本の強み】
この本は 「戦後日本政治の“舞台裏”をリアルな声で知りたい人」 に特におすすめです。理由は、「首相として交渉の先頭に立った 岸 信介 が何を思い、どう決断したか」を本人インタビュー+側近・政敵の証言という“生の声”で掘り下げており、机上の歴史では捉えきれない“現場感”がしっかり伝わってくるからです。
【実際に読んで印象的だったポイント】
私が実際に読んで印象的だった箇所は、岸信介が「私には、私有財産というものを維持しようという考えはなかった」という発言をする場面です。 この言葉から、「保守政治の根底には“維持”ではなく“変革”をめざす意識があったのではないか」という学びを得ました。
【こんな人におすすめ】
・本人の肉声で政治決定の裏側を知りたい方
・60年安保改定の真実に興味がある方
・戦後の首相たちの人間関係を理解したい方
安保改定交渉、政党内、政党間の駆け引きなど、戦後政治の細部を語る。思想信条や政治家たちへの評言も引き出した歴史的なインタビュー。
・岸信介は国民皆保険、国民皆年金を達成して、国民の支持を高めて安保改定、憲法改正に突き進むつもりでした。しかし安保改定で力尽きて憲法改正にはたどり着きませんでした。岸信介の意思を継ぐ安倍さんは、アベノミクスで国民の気分を高揚させて、憲法改正にこぎつけようとしています。岸の政治手法を研究して真似してるんですね。そういったことが本書を読むとよくわかります。
『吉田茂と岸信介』安井浩一郎(戦後政治の二大潮流)
【おすすめする理由 - この本の強み】
この本は 「戦後日本の保守政治の源流を掴みたい人」 に特におすすめです。理由は、著者が戦後日本の政治を「吉田茂と岸信介という二人の首相/政治家を軸にして紐解いており、単なる年表やエピソード集ではなく、政策路線・思想潮流・人間関係のせめぎ合いとして戦後保守政治の流れを整理しているからです。
【実際に読んで印象的だったポイント】
私が実際に読んで印象的だった箇所は、「第1章 奔流する二つの系譜(終戦~1955年)」で、豊かさ重視の吉田派路線と自立・強化を志向した岸派路線の“信念の違い”が鮮やかに描かれていた部分です。ここから、私には「政治家の言葉以上に、その背景にある“何を国家の基軸に置くか”という価値観の違いが、その後の国の風景を大きく変える」という学びがありました。
【こんな人におすすめ】
・戦後保守政治の思想的流れ全体を理解したい方
・「豊かさか自立か」という戦後日本の選択を学びたい方
・NHKスペシャルの詳細版を読みたい方
敗戦国日本、 “豊かさ"か“自立"か? 二人の首相、それぞれの信念と選択、国民の挫折と希望。そのとき、政治に何ができたのか?
新発見の資料と共に、戦後史、そして現在の自民党政治へとつながる潮流をたどる。吉田と岸の攻防、それは政策の選択であると同時に、人間感情の相克によって生まれたものでもあった。
この人間のせめぎ合いの実像を解明せずして、政治の本質は見抜けない。田原総一朗・御厨貴両氏の対談も収録。
・吉田・岸氏を軸にして戦後政治を概観した本です。 とにかく、わかりやすい。決して皮肉とかではなく本当に良い意味で、尖っていない優秀な学生の卒業論文みたい。最初の吉田氏・岸氏それぞれに関する記述以降はずっと両氏の政策が比較されるので頭が自然と整理された状態で読めました。 戦後政治の流れをざっと再確認できるという意味でもよかったです。
『宿命』安倍洋子(岸家・安倍家三代の物語)
【おすすめする理由 - この本の強み】
この本は、「政治家の家系やその思想的継承を、“人間のドラマ”として読み解きたい人」 に特におすすめです。
著者・安倍洋子氏は、父(岸信介)、夫(安倍晋太郎)、息子(安倍晋三)という三代の首相経験者をそれぞれ「娘」「妻」「母」という異なる立場から見つめ、政治家の“公”と“私”の狭間にある心情を率直に綴っています。
本書の価値は、政治史の裏側を暴くことではなく、歴史の中で“家族”がどう政治を支え、時に翻弄されてきたのかを記録している点にあります。公文書では決して残らない感情の機微が、ここにはあります。
【実際に読んで印象的だったポイント】
私が特に印象に残ったのは、「第2部 第2章 父・岸信介の出処進退―娘の『目』」のくだり。巣鴨プリズンから復帰した父を前に、洋子氏が「政治家・岸信介」と「父・岸信介」という二つの像を重ね合わせながら語る姿です。
その筆致からは、政治とは血縁の中で継承される思想であり、同時に家族を試す宿命的な営みであることを痛感させられました。
【こんな人におすすめ】
・政治家の「家族側」の視点を知りたい方
・岸信介→安倍晋太郎→安倍晋三の三代相続を理解したい方
・政治と家族のせめぎ合いに興味がある方
親は、「安保」に殉じた。
新聞記者から政界に転じた夫は、総理を目前に病に斃れた。
父親の遺志を継いだ息子は、二度、総理の座に就いた。
三代にわたる政治家について、娘、妻、母の立場から語る――。
まとめ:岸信介を学ぶなら、どの本から始める?
初心者向け(政治初心者・歴史初心者)
→ 『岸信介 権勢の政治家』原 彬久 から始めることをおすすめします。
満州に興味がある方
→ 『満州裏史』太田尚樹 で満州の"表と裏"を理解したうえで、『岸信介証言録』へ進むと理解が深まります。
戦後政治の全体像をつかみたい方
→ 『吉田茂と岸信介』安井浩一郎 で戦後保守政治の源流を学び、『宿命』安倍洋子 で家族史の視点から補完すると完璧です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
よくあるご質問(FAQ)
Q. 岸信介の本で一番読みやすいのは?
A. 『岸信介 権勢の政治家』(原 彬久)が最も読みやすく、他の4冊へのステップアップに最適です。
Q. Kindle Unlimitedで全冊読める?
A. 投稿時点では、一部の本がKindle Unlimited対象です。詳しくはAmazonでご確認ください。
Q. 岸信介と統一教会の関係について知れる本は?
A. 『岸信介 権勢の政治家』にその背景が記載されており、『宿命』で家族視点からの記述があります。
※セール・商品情報などは変更になる場合がありますので必ずご確認の上ご利用ください。
〜”今”売れている本はこちらをクリック↓↓↓〜
最後までお読みいただきありがとうございます。
良い本と、良い出会いを。





