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〖保存版〗赤川次郎の本当に面白い名作15選|初めて読む人にもおすすめの代表作まとめ

[本記事は広告を含みます]

赤川次郎 おすすめ小説 15選

忙しい毎日のすき間で、「ちょっとだけ現実を離れたいな」と感じる瞬間はありませんか。

現実の延長線上にありながら、どこか少しだけズレた世界に連れていってくれる物語。

笑っているうちに、気づけば胸の奥がじんわり熱くなっているような物語。

 

赤川次郎の小説は、まさにそんな「逃げ場所」と「帰ってくる場所」を同時にくれる存在です。

軽やかな会話にくすっと笑っていると、突然、人生の理不尽さや人間の弱さが顔を出し、

それでも最後には、「人って悪くないかも」と思わせてくれる——そんな読後感が、どの作品にも共通して流れています。

 

推理小説としてのワクワク感、ラブコメのような甘さ、ホラーのひんやりした空気、

そして青春小説のほろ苦さまでを、一人の作家が自在に行き来してしまうのが赤川次郎という作家のすごさ。

「どれを読めばいいか分からない」と迷っているうちに、年月だけが過ぎてしまった…という人も多いはずです。

 

この記事では、そんな赤川次郎の膨大な作品世界の中から、

初めて読む人が“入口の一冊”を見つけられ、

昔読んだことがある人が“好きだった感覚”を思い出せるような本を厳選して紹介します。

 

笑いたい夜も、泣きたい夜も、ただぼんやり現実から離れたい夜も——

あなたのその気分にぴったり寄り添ってくれる一冊を、一緒に探していきましょう。

 

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赤川次郎の世界に沼ろう

三毛猫ホームズの推理

赤川次郎といえばやっぱりここ、というくらい代表作中の代表作。ドジで気弱な刑事・片山と、人間より頭がいいかもしれない三毛猫ホームズのコンビが、とにかく軽快でテンポよく読ませてくれます。ユーモアたっぷりの会話劇の裏で、事件そのものは意外と本格派で、「さらっと読んだのに、ちゃんとミステリを読んだ満足感」が残るタイプ。シリーズ第1作でありながら、ドラマ・漫画・ゲームなどメディアミックスも多数の長寿シリーズの原点になっているのも納得です。

 

こんな人におすすめ

  • 「まずは一冊」で赤川ワールドの“基準”を作りたい

  • シリアス過ぎない軽やかなミステリーが読みたい

  • 猫キャラが物語の空気まで変えてしまう感じが好き

時々物思いにふける癖のあるユニークな猫、ホームズ。血、アルコール、女性と三拍子そろってニガテな独身刑事、片山。
二人のまわりには事件がいっぱい。
三毛猫シリーズの記念すべき第一弾。

 

■口コミ■
・さすがに面白いです。 赤川次郎さんは、やっぱり天才ですね。 最初からこれだけのミステリーを創造していたわけですから。 

・小学6年くらいの時に読み、読後に動けなくなった。 感慨っていうと違うけど、小さく浅い経験なりに「なんでだろう」「この時にああしてれば」「自分ならどうか」などなど、その衝撃を受け止めるのに小一時間はボケーっとせざるを得ない、そんな作品でした。 

 

 

セーラー服と機関銃

女子高生がヤクザ組長になる――この設定だけで、今読んでも圧倒的に“攻めている”青春ミステリ。専業作家としての初の書き下ろし長編で、映画・ドラマ化を通じて一大ブームを巻き起こし、今も折に触れて映像化され続けているモンスター作品です。

読んでいると、「笑える」「ハラハラする」「切ない」が波のように押し寄せてきて、読み終わるころには星泉という一人の少女の生きざまに、妙な愛着が残ります。暴力や裏社会を扱いながらも、どこか古風で人情味のある“昭和の匂い”も心地よい一冊。

 

こんな人におすすめ

  • 赤川次郎の“伝説級”ヒット作を体験してみたい

  • ヤクザ×青春×ミステリというカオスな世界観に惹かれる

  • 映画やドラマ版しか知らないので、原作でじっくり味わいたい

「え、私がやくざの組長ですって!」 
父を殺されたばかりの可愛い女子高生・星泉は、ひょんなことから組員4人のおんぼろやくざ・目高組の組長を襲名する破目になった。が、襲名早々、組事務所には機関銃が撃ちこまれ、早くも波乱万丈の幕開けとなった! 
父を殺した犯人は誰か? 父が持っていた二億円の麻薬の行方は? 
組を支える任侠道一筋の佐久間、泉に憧れる同級生三人組、ハンサムな中年刑事、抗争を繰り返す二大組織暴力団らが入り乱れ、事態は奇想天外な方向へ……。

 

■口コミ■
・始めは昔の作品だからジェネレーション・ギャップを感じるかな…と思ったのですがほとんど古い表現がなく読みやすかったです。ドラマを見て原作も読んでみようかな?と思った人は是非読んでみて下さい!星泉という女性に惹かれますよ(笑) 

・あまりにも有名な作品だが、赤川次郎をずっと食わず嫌いしてたので読むのを避けてた。 今さらながらふと読んでみようと思って手に取ったのだが意外と面白かった。 コメディっぽい作品かなと思っていたら、登場人物が次々と残酷な殺され方をしたりして、結構シリアスな内容だった。 テンポがよくて読みやすくもっと早く手に取ればよかったと後悔した。 

 

 

ふたり

姉妹の絆と「喪失からの再生」を描いた、青春ファンタジーの金字塔的作品。累計160万部超、映画・ドラマ・舞台化と、読者層も表現媒体も大きく広がり続けているロングセラーです。

読後に残るのは、「悲しいのに、どこか温かい」という矛盾した感覚。思春期の不安定さ、自分だけ取り残されるような孤独感、そこから少しずつ立ち上がっていく過程が、派手さはないのにじわじわ効いてきます。「泣ける一冊」を求めている人には、かなり危険な本。

 

こんな人におすすめ

  • まずは“泣ける赤川”から入りたい

  • 喪失をテーマにした物語に弱い

  • テンポのいいミステリだけでなく、じっくり味わう物語も読みたい

お姉ちゃんは高校二年までしか生きなかった。
でも、私が来年高校一年になり、二年になり、三年になったら、私はお姉ちゃんの歳を追い越してしまう。
それでもお姉ちゃんは、ずっと私の中にいてくれる?
死んだはずの姉の声が、突然、頭の中に聞こえてきた時から、千津子と実加の奇妙な共同生活が始まった……。
妹と17歳で時の止まった姉。二人の姉妹のほろ苦い青春ファンタジー。

 

■口コミ■
・ハードカバーも持ってますが、購入しました。 泣きました。何度読んでも泣きます。 素晴らしい作品と思います。 

・赤川次郎さんは、三毛猫ホームズで有名ですが、この『ふたり』という作品もドラマを見て知っている方も多いはずです。私は何気なく手にし、何気なく読み始めましたが、妹の実加と死んでしまった姉の千津子の間の様々な困難を乗り越えていく過程に、とても感動して泣いてしまいました。亡くなった人を乗り越えること、何か忘れていた大切なものを思い出させてくれる作品です。 

 

 

 

 

マリオネットの罠

初期の代表的なサスペンス色の強い傑作として、多くのランキングで必ず名前が挙がる一冊。

「人の意思はどこまで自由なのか」「操られる側と操る側の境界はどこか」といったテーマが、娯楽小説のテンポの中に自然と埋め込まれていて、読後にふと自分の人生の“糸”のことまで考えてしまいます。爽快な読後感というより、「ちょっと冷たい風が通り抜ける」タイプの一冊。

 

こんな人におすすめ

  • 赤川作品の“明るさ”とは別の顔も覗いてみたい

  • 操り・洗脳系のサスペンスが好き

  • ライトだけど読み応えのある一冊を探している

フランス留学から帰国した上田修一は、恩師の紹介でフランス語の家庭教師の口を得る。
3カ月間住み込みで報酬は100万円、教える相手は広大な敷地に洋館を構える峯岸家の美人姉妹だ。
ある日修一は洋館の地下にある牢獄を見つけ、幽閉されている3女・雅子と出会う。
ガラスのように脆い神経をもった美少女を助けだそうとするが、それは新たなる連続殺人の始まりだった! 
息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。

 

■口コミ■
・この作品は伏線を張りまくって最後にまとめるパターンだけれども、さらにその後、どんでん返し… 名作だと思います 

・この作品は本当に素晴らしかった。 登場人物一人一人がしっかりと描かれていて皆、マリオネットの罠という物語にとって不可欠な存在と思えた。 ストーリーは読むほどに引き込む不思議なパワーに満ちていて、さすがは名作とされているだけあって素晴らしかったです。 

 

 

忙しい花嫁

結婚式と殺人事件という、お祝いと不穏さのギャップを、ユーモアとスリルで転がしていく長寿シリーズの第1弾

主人公・亜由美の、少しドジでお人好しな行動力が物語をグイグイ動かし、読みながら「また面倒ごとに首を突っ込んでる…」とニヤニヤさせられます。事件そのものはきちんと“謎”として成立していて、「軽いのに手抜きじゃない」絶妙なライン。シリーズものの入口としても優秀です。

 

こんな人におすすめ

  • 結婚式・花嫁モチーフのミステリが気になる

  • コージー(ほのぼの系)と本格の中間くらいの読み心地が好き

  • シリーズで長く付き合えるキャラクターに出会いたい

大学二年の亜由美はクラブの先輩田村の結婚披露宴に招かれたが、どうも様子がおかしいのだ。
その上、田村が「そっくりだが、花嫁は別の女だ」と言い残し、ハネムーンへ。
そして殺人が。

 

■口コミ■
・以前、このシリーズはノベルズ版で 殆どの物を読んでいましたが、事情で手元に無くなってしまったので、再度文庫本で揃え直しています。 赤川次郎さんの本は読みやすく、素人でもハマってしまう推理力を鍛えられて、とても好きな作家さんですね。 

・快活な女性主人公や不思議な雰囲気を持つ動物など赤川次郎らしさは出ています。 読みやすいのでさっと読みたい方にはお薦めです。 

 

 

吸血鬼はお年ごろ

ライトノベル黎明期から続く超ロングセラー吸血鬼シリーズ。コバルト文庫の歴代1位の売上を記録し、シリーズ累計は約971万部に達するというバケモノ級コンテンツです。

ホラーというより、「ちょっと不思議でポップなファンタジー」。吸血鬼父娘と人間たちの距離感が、シリアスとコメディの間を行ったり来たりして、気づけばページをめくる手が止まりません。80〜90年代の空気感を残しつつ、今読んでも“古さが魅力になる”タイプのシリーズ。

 

こんな人におすすめ

  • 吸血鬼ものは好きだが、ドロドロよりライトに楽しみたい

  • 10代〜20代にも勧めやすいファンタジーミステリを探している

  • 長期シリーズで世界観に浸りたい

女子高生の神代エリカ。高校生活最後の夏、エリカの通う女子高のテニス部員たちが、合宿中に喉を噛み切られたような傷を残し、失血状態で惨殺された。
吸血鬼の仕業だ、という騒ぎの中、エリカは事件の解明に立ち上がる。
実はエリカは「正統な」吸血鬼の父クロロックと人間の母の間に生まれた吸血族の一員なのだ……! 
父と共に真相を追うが、犯人によってエリカの親友・みどりがさらわれて!?

 

■口コミ■
・吸血鬼の血筋である神代エリカが身の回りに巻き起こる人間以外の犯行に対し父親のクロロックから受け継ぎし嗅覚や催眠術を頼りに事件の真相を探っていく。吸血鬼の血筋といえど父親のクロロックほどの力は持たないものの不思議な魅力を持つ少女という立場。千代子やみどりといった同級生達も個性的で読んでて面白いです。  

・女子高生エリカは、実は吸血鬼のハーフだった! 彼女の高校のテニス部の女子が、合宿で惨殺死体に!! 唯一生き残った涼子の首には、牙のような痕が!! 犯人は吸血鬼!? 懐かしの一冊。コバルト文庫の赤川次郎さんの作品で、吸血鬼ものです。実は私の、初・赤川作品です。今思うと、素敵な出会いでした。あんなにメジャーな作家さんがティーンエイジャーのためにこんなドキドキな作品を書いてくださったなんて、贅沢だなー。対象年齢がどうだろうと、赤川作品の面白さは不滅です。 

 

 

 

 

三姉妹探偵団

タイトルどおりの三姉妹が事件に首を突っ込む、長編オンリーの人気シリーズ。ほぼ年1冊ペースで刊行が続き、映画化もされた“王道エンタメ枠”です。

三姉妹それぞれの性格の違いが、そのまま物語のリズムになっていて、「誰目線で読むか」で印象が変わるのも面白いところ。重い事件を扱っていても、会話のテンポとキャラの明るさが読後感を軽やかにしてくれるので、シリーズを追うほど“家族ぐるみの付き合い”をしている感覚になってきます。

 

こんな人におすすめ

  • 姉妹もの・きょうだいものが好き

  • 「このキャラは絶対アニメ化しても映える」と思いながら読みたい

  • 一冊完結型で、どこから読んでもそこそこ楽しめるシリーズがほしい

タイプの違う美人三姉妹を突如襲った火事騒動。
辛うじて逃げ出したものの自宅は丸焼け、しかも焼けあとから若い女の全裸死体が出てきて、姉妹は呆然となる。
頼るべき父親は出張中なのだ。
若い女はいつ屋内に入っていたのか? 
魅力的な三姉妹が各自の特徴を生かして活躍するユーモアミステリの決定版!

 

■口コミ■
・15年ほど前、中学生だった私は夏休みに何を読んで読書感想文を書こうか迷っていて、本屋さんでこの本を見つけました。家に帰り早速読み始めたら、あまりの面白さに夕食を食べるのも惜しいくらい没頭してしまいました。三姉妹の個性とその個性をうまく活かした背景に感心しながらもこの作品をきっかけに赤川次郎という作家を好きになったと同時に推理小説も好きになりました。今は昔ほど多くの本を読む時間はありませんが、いつまでもあの頃の感動を思い出させてくれる作品です。 

・一読して非常に驚いた。ミステリーとしてしっかり作り込まれている。 私はミステリーの良し悪しは、最後まで犯人が誰だかわからない、真相が読めない、という展開にあると思っている。そしてこの三姉妹~も最後まで、犯人がわからなかった。 もっとも、私はミステリーのよい読者で、何を読んでもたいてい犯人が解らないのだがww 

 

 

夫は泥棒、妻は刑事

タイトル勝ちと言ってもいいぐらい、コンセプトがすべてを物語っているユーモアミステリーの長寿シリーズ。1980年スタートで、今なお新作が出続け、シリーズ累計900万部突破とも紹介される人気ぶりです。

泥棒の夫と刑事の妻という、価値観も立場も正反対な二人が、それでも夫婦として一緒に事件に関わっていく。単なるギャグではなく、「正義とは何か」「法律と人間の感情はどう折り合うか」といったテーマが、軽口とアクションの間からふっと顔を出します。笑いながら、ちょっと社会の理不尽も考えさせられるシリーズ。

 

こんな人におすすめ

  • コメディ色の強い刑事ものが読みたい

  • “正義の味方”が一枚岩じゃない物語に惹かれる

  • 夫婦バディものが好き

夫、今野淳一34歳、職業は泥棒。
妻の真弓は27歳。ちょっとそそっかしいが仕事はなんと警視庁捜査一課の刑事! 
例のない取り合わせながら、夫婦の仲は至って円満。お互いを思いやり、時に助け、助けられ……。
ある日、淳一が宝石を盗みに入っていたところを、真弓の部下、道田刑事にみられてしまった。
淳一の泥棒運命は!? 

 

■口コミ■
・シリーズの第1巻ぐらいは読まないと 短編なので読みやすくて、面白いです 赤川先生の作品はどれも読みやすくて助かります 

・この巻に収録されている話の中では個人的には「名画から出てきた女」が一番面白かったです。 泥棒が探偵役という事もあってか、この巻では芸術を題材にした短編が多いな、と思います。 推理要素はあまりないと思いますが、ミステリとしてどんでん返しや意外性がとても楽しめました。 短編で読みやすいですし、オススメの小説です。 

 

 

若草色のポシェット

「登場人物がリアルタイムで年を取っていく」という、前代未聞のコンセプトで長年愛されている杉原爽香シリーズの原点。15歳の爽香から始まり、その後も30代、40代と読者と共に歳を重ねていくのが大きな特徴です。

1作目の読後感は、「普通の少女が、事件と大人の世界に巻き込まれていく入り口に立った瞬間を見届けた」という感じ。学園ものらしい青春のきらめきと、ミステリが持つ暗さ・理不尽さが同居していて、シリーズを追う覚悟を決めさせてくれます。

 

こんな人におすすめ

  • キャラクターの“人生”を長期的に追いかけてみたい

  • ティーン向けすぎず、大人が読んでも刺さる青春ミステリを探している

  • 一作目からきっちりシリーズを追いたいタイプ

杉原爽香(すぎはらさやか)、十五歳の秋――それは、親友の死ではじまった。
「学校で会いたいな」土曜の深夜、爽香が受けた電話は、行方不明中の親友・久代からだった。
学校へ急行した爽香は、教室で久代の死体を発見する。かたわらには、若草色のポシェットが……。
主人公の少女が、一作ごとに成長していく画期的ミステリー!

 

■口コミ■
・構成が完璧に近いと思う。この人は本当に業師だと思う。大局的な流れ、章ごとの構成、意外性の盛り込み、 ユーモアのまぶし方、時系列的な展開に対する文字数配分、インパクトを与えるための文章のギミックなど学ぶことが多い。また、無駄がない。長きにわたり活躍できる作家というのは本当にいろいろな知恵を巡らし、かつ、実践できる能力があるんだと思った。 

・爽やかに、のびのびと学校生活を送る女子生徒、男子生徒、若い担任の先生。昭和の(石坂洋次郎とかの)青春小説の香りがします。 

 

 

 

 

幽霊列車

『幽霊列車』は、第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞した赤川次郎のデビュー作であり、幽霊シリーズの起点となる一冊です。

ホラーというより、幽霊が“日常の隣にいる存在”として描かれていて、読後に妙なさみしさと優しさが入り混じった空気が残ります。女子大生・永井夕子と年上の宇野警部のコンビが生む、少しアンバランスな距離感も魅力。初期作品ならではの勢いと、後のシリーズ作品につながる“らしさ”が同時に味わえます。

 

こんな人におすすめ

  • 作家の“第一歩”がどんなものだったのか知りたい

  • 怖すぎない幽霊ものが読みたい

  • ミステリとちょっと不思議な雰囲気の両方を楽しみたい

山間の温泉町へ向う列車から八人の乗客が蒸発してしまった。
前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部は行く先々で推理マニアの女子大生に出っくわす。
捜査の邪魔だとカッカしていたオニ警部殿はいつの間にかこの美女にカッカ。
そして二人はいつしか名コンビになる。
著者のデビュー作であり、〈幽霊シリーズ〉第一弾となった表題作ほか、二人が出会った10の殺人、5つの事件、「裏切られた誘拐」「凍りついた太陽」「ところにより、雨」「善人村の村祭」を収録。

 

■口コミ■
・これがデビュー作なんですね。こんな素敵な主人公が書けていいなあと思いました。警視庁捜査一課の警部と女子大生で名探偵の恋人。この先二人がどうなるのか気になって気になって、幽霊シリーズ全部集めたくなりました。 

・オニ警部&女子大生コンビの名推理が光る、人気シリーズの記念すべき第1弾!!初版が24年も前とは思えない程、フレッシュで読んだ後に爽快感でいっぱいになるミステリーです。どの話も殺人がらみなのに全く重々しい感じがなく、キャラクターの人間性にも安心して感情移入出来ました。 

 

 

午前0時の忘れもの

バス事故で亡くなった人々が、午前0時に愛する人の前へ現れる――という設定からして、涙腺を直撃しにくるファンタジー。生者と死者が再会する一夜を通じて、「別れを告げる」という行為の意味をじっくり味わわせてくれます。映画『あした』の原作にもなったことで知られ、生と死、そして愛情をテーマにした赤川ファンタジーの代表格とも評されています。

 

読後は、派手なカタルシスよりも、「自分の大切な人に、ちゃんと『またね』と言えているだろうか」という静かな問いが残るタイプ。ミステリのイメージが強い赤川作品の中でも、かなり“しっとり寄り”の一冊です。

 

こんな人におすすめ

  • 現実世界の喪失体験と向き合える物語が読みたい

  • ホラーではなく、優しい幽霊物語を探している

  • 1夜限りの再会ものに弱い

愛していれば、奇跡もきっと起こる――バスの転落事故で湖の底に沈んでしまった死者たちが、愛する人たちに別れを告げるために、午前0時に戻って来た! 
深夜のバス・ターミナルでの、死者と生者の不思議な出会い。
生きることの切なさ、命の輝き、そして人を愛することの素晴らしさを描ききった、赤川ファンタジーの傑作。

 

■口コミ■
・クライマックスも良かったけど、そこにいくまでの過程もすごく良い! 芝居や映画の脚本にしたくなるような、見ごたえ満載で起伏に富んだストーリー。 ズレた登場人物たちも、いまどきにはない温かさと優しさがあり、 それはそれで魅力のある一冊ともいえます。 最後には登場人物の多くを好きになっていました。 感動というより、ほんのりと心が温かくなる一冊です。 

・赤川さんの作品は愛読しています。いつも思うんですが、スピード感もあるし時代を感じさせないんですよね。新しくはない作品なんですが、今読んでみても全く「時」を感じさせません。この作品も心のずっと奥の方でキュンとするものを感じてしまいました。 

 

 

一億円もらったら

「ある大富豪が、見知らぬ人に一億円を配って、その後の人生を観察する」というお金を主役に据えた連作短編集。新潮文庫の紹介でも、「一億円をもらった男女五人の人生がどう変わるかを描く物語」として位置づけられています。

 

読んでいると、「自分ならどうするか?」という妄想が止まりません。一億円が人を幸せにする場合もあれば、むしろ本性をあぶり出してしまう場合もある。その振れ幅が、どのエピソードにもちゃんと“人間くささ”として残るので、読み終えたあと、「お金そのものより、自分の価値観のほうが怖い」と感じる読者も多いはず。

 

こんな人におすすめ

  • 「お金」をテーマにした小説が好き

  • スキマ時間に1話ずつ読める短編集を探している

  • 重すぎないけれど、読み終わって少し考え込むタイプの本がほしい

一億円もらったら、あなたはどうしますか? 
突然手渡された大金に人々は惑い、周囲を巻き込み、人生が変わっていく。
――身寄りの無い大富豪・宮島勉とその秘書・田ノ倉良介はとんでもないゲームを思い付く。
田ノ倉が見付けてくる赤の他人に一億円を進呈するのだ。
条件は使いみちを報告することのみ。
突然大金を手にした者の人生はどう変わっていくのか? 
大富豪と秘書はつぶさに見つめる。欲を抑えきれず迷走する人、見事に使い切る人……。
悲喜こもごも、一億円×五話の物語。

 

■口コミ■
・赤川次郎先生の面白さが短編でたくさん読めるし素敵な本です!ちょっとした時間に一話ずつ読めるのでお勧めです。 

・昔、読んだことがあるが内容を忘れており、もう一度読んだ。 2も出ているがこちらのほうが分かりやすい。 読んでほしい本。 

 

 

 

 

 二重奏

「人の死を予知してしまう」能力を持つ18歳の少女・香子を主人公にした、能力×サスペンス×成長物語。講談社文庫の紹介でも、能力のせいで入院させられていた彼女が脱出し、“新しい運命の扉”を開いていく物語として語られています。

 

読後感としては、“超能力もの”のワクワクと、若者のアイデンティティ探しの切なさが同居している感じ。予知能力は便利な武器ではなく、「人との距離感を狂わせる呪い」として機能していて、その中で香子がどう自分の感情を守り、他人の命と向き合うかがじわじわ効いてきます。

 

こんな人におすすめ

  • 少しSF寄りの設定を持つミステリが読みたい

  • ティーン主人公だが、内容は“ちゃんと大人向け”の物語がほしい

  • 一冊で完結しつつ、読後に余韻の残る長編を探している

18歳の香子は、「人の死を予知してしまう」不思議な能力の持ち主。
両親の死後、その能力を封じ込めようと入院させられていたが、ある雨の夜、自力で脱出!
そのときから「新しい運命の扉」が開いた!幽霊と知り合い、不幸な予感が次々と現実となっていく中で、傷ついた空っぽな心にも変化が生まれて……。

 

■口コミ■
・人の心の闇を描いた作品かもしれない。 幽霊と言葉をかわし,これから起きる事件の映像が目に浮かぶ。 

・二重奏というのは、被害者の奏でる物語イコール加害者の奏でる物語だと思う。 作者は三毛猫シリーズから500冊描きあげたということで改めて見直させて貰った。 それは、極端な推理運びではなく、また極端な悪人や残酷さもなく、普通な人々の物語を紡いでいるからだ。    そして、罪を犯した人や被害を受けた人等、ちっとも後味の悪さがないからだ。 難しいことだ。無駄な言葉も一切なく、会話で登場する人物をうまく描く所が絶妙。 

 

 

東京零年

近未来の日本を舞台に、暴走する権力とそれに抗う若者たちを描いた社会派サスペンス大作。500ページ超のボリュームで雑誌連載され、2016年には吉川英治文学賞も受賞しており、赤川次郎の“新たな代表作”といっていい一冊です。

 

読後には、「これはフィクションだけど、現代日本と地続きの悪夢かもしれない」というヒリついた感覚が残ります。一方で、赤川作品らしい読みやすさは健在で、「重いテーマなのにサラサラ読めてしまうからこそ怖い」タイプの本。長年“軽妙なエンタメ作家”だと思っていた人ほど、いい意味で裏切られるはずです。

 

こんな人におすすめ

  • 赤川次郎=ライトなミステリーというイメージを更新したい

  • 政治・司法・メディアが絡む社会派サスペンスが好き

  • 最近の作品から読み始めてみたい

介護施設に入所中の父を支え懸命に働く亜紀と、権力者の父の元で安穏と暮らす健司。二人の偶然の出会いと、亜紀の父浩介が偶然テレビに映った「死んだはずの男」湯浅を見たことから、運命は動き始める。
十数年前の湯浅の死に父の重治が関わっていたと知った健司は、亜紀と事件の真相を追うが、二人の前に公権力の壁が立ち塞がり……。
巨匠が描く渾身の社会派サスペンス。吉川英治文学賞受賞作。

 

■口コミ■
・本の厚さを感じさせないスピーディーな展開で、読み飽きず一気に読了しました。最後はどうなるんだろうと、ページをめくるのもドキドキ。納得の読み応えでした。 

・権力者の利己心・虚栄心・高慢と、小さな当たり前の人間の矜持との、戦いを描いた本書は、読む人に「二つの旗」の間での選択を迫るものでもある。「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな」とイエスは言った。天賦人権・人賦国権を前提し、啓蒙された世論に基づく政治を志向する、民主制が人権もろとも平然と公然と踏みにじられようとしているいま、こうした作品を出した作者と出版社には、両親と心意気が感じられて、善い読後感であった。 

 

 

晴れ、ときどき殺人

財閥のお嬢さまの前に投げ込まれた“過去の罪の告白”から始まる、屋敷もの×遺産争い×ユーモアミステリー。文庫版の紹介でも、「若い頃に無実の人を死に追いやった」という告白がきっかけで、宏壮な屋敷を舞台に恐怖の殺人劇が展開する作品として紹介されています。

 

お金持ち一家の中に渦巻く猜疑心、見えない“真犯人”、そしてどこかズレた会話の軽妙さ。殺人事件を扱っているのに、読んでいる間ずっと「これはこれで楽しそうな世界だな」と思わせてしまう、赤川作品ならではのトーンがあります。ラストの真相そのものより、登場人物たちの欲望や卑小さを眺めている時間がクセになるタイプ。

 

こんな人におすすめ

  • クラシカルな屋敷ミステリーが好き

  • シリアスとコメディの境目をふらふらする作風が好み

  • 映画版を観たことがあり、原作で世界観を掘り下げてみたい

嘘の証言をして無実の人を死に追いやった。
だが、ごく身近な人の中に真犯人を見つけた! 北里財閥の当主浪子は、十九歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残し急死。恐怖の殺人劇の幕開き!

 

■口コミ■
・一生のうちで1度あるかないかのことが,4つも1日に凝縮されているところから始まったので, 後は安心して読みするめるところがよい。 赤川次郎の代表作の1つとしてあげることができるだろう。 

・懐かしくて読みました。描写の部分がスラスラ読めるのが赤川作品の良いところ。加奈子のキャラが良い。こんな映画の様な漫画の様なことあるわけ無いと思いつつも読めてしまいました。 

 

 

 

よくある質問(Q&A)

Q. 赤川次郎は、どの作品から読むのがおすすめですか?

 

A. 「まず赤川ワールドってどんな感じ?」を味わうなら、

  • ミステリーもユーモアもバランスよく楽しめる

     →『三毛猫ホームズの推理』

  • 青春×アウトローの熱量を浴びたい

     →『セーラー服と機関銃』

  • しっとり“泣ける赤川”から入りたい

     →『ふたり』

 

あたりが鉄板です。

会話のテンポ、読みやすさ、読後の余韻まで、「赤川作品らしさ」がぎゅっと詰まっています。

 

Q. シリーズ物はどの順番で読むのがいいですか?

 

A. どのシリーズも、基本的には一冊ごとに話が完結しているので、

「気になるタイトルから」読んでも大きく損はしません。

 

ただ、キャラクターの成長や関係性をじっくり味わいたいなら、

  • 『三毛猫ホームズの推理』 → 三毛猫ホームズシリーズ

  • 『忙しい花嫁』 → 花嫁シリーズ

  • 『吸血鬼はお年ごろ』 → 吸血鬼シリーズ

  • 『若草色のポシェット』 → 杉原爽香シリーズ

  • 『幽霊列車』 → 幽霊シリーズ

  • 『盗みは人のためならず』 → 「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ

 

といった具合に、シリーズ第1作から順番に追いかけるのがおすすめです。

とくに杉原爽香シリーズは“登場人物がリアルタイムで年を取っていく”ので、1作目から読むと感動が段違いです。

 

Q. 中高生でも読めますか? 難しくないですか?

 

A. 語彙やテーマは「大人向け寄り」ですが、赤川作品は全体的に文章が平易で読みやすいので、中高生でも十分楽しめます。

  • 読書があまり得意でない中高生でも入りやすい

     →『三毛猫ホームズの推理』『三姉妹探偵団』『吸血鬼はお年ごろ』

  • しっかり物語を味わいたい中高生〜大人向け

     →『ふたり』『若草色のポシェット』『午前0時の忘れもの』

 

暴力や犯罪を扱う作品もありますが、過度なグロさや露骨な描写は少なく、

「エンタメとしての読みやすさ」を優先した書き方になっているのが赤川作品の特徴です。

 

Q. ホラーやグロいのが苦手でも楽しめますか?

 

A. かなり楽しめます。

「幽霊」「吸血鬼」といった題材は出てきますが、

  • こわすぎない“やさしい幽霊もの”

     →『幽霊列車』『午前0時の忘れもの』

  • ポップ寄りのライトホラー・ファンタジー

    →『吸血鬼はお年ごろ』

 

といった作品が多く、恐怖よりも“切なさ”や“温かさ”が勝つ読後感のものが中心です。

 

むしろ、ガチガチのホラーよりも、

  • 人間の欲やエゴをさりげなく描くサスペンス

     →『マリオネットの罠』『晴れ、ときどき殺人』『一億円もらったら』

  • 社会の怖さを描いた骨太エンタメ

     →『東京零年』

 

の方が、「こっちのほうがよほど怖いかも…」と思う読者もいるかもしれません。

 

Q. 読む順番でネタバレになったりしませんか?

 

A. 基本的に、単発長編はどれから読んでもOKです。

このブログで紹介している作品も、

  • 『セーラー服と機関銃』

  • 『ふたり』

  • 『マリオネットの罠』

  • 『午前0時の忘れもの』

  • 『一億円もらったら』

  • 『二重奏』

  • 『東京零年』

  • 『晴れ、ときどき殺人』

 

などは、完全に一冊完結型で、読む順番をあまり気にする必要はありません。

 

シリーズ作品だけ、

  • 三毛猫ホームズシリーズ

  • 三姉妹探偵団シリーズ

  • 夫は泥棒、妻は刑事シリーズ

  • 幽霊シリーズ

  • 吸血鬼シリーズ

  • 杉原爽香シリーズ

 

あたりは、第1作から順に読むとキャラの関係性や小ネタをより楽しめる、というくらいです。

 

まとめ:どこから読んでも、“赤川次郎にしか書けない物語”が待っている

赤川次郎の小説は、

  • 軽妙な会話と、するっと読ませるテンポの良さ

  • 日常のすぐ隣にある「ちょっとした非日常」

  • コメディの裏側にひっそり潜む、人間ドラマの切なさ

 

がぐるぐる絡み合った、ジェットコースター型エンタメです。

 

今回紹介した作品たちは、

  • 推理とユーモアが絶妙に混ざったシリーズもの(『三毛猫ホームズの推理』『三姉妹探偵団』『忙しい花嫁』)

  • 喪失と再生を描く青春物語(『ふたり』『若草色のポシェット』)

  • お金や欲望をテーマにした人間ドラマ(『一億円もらったら』『晴れ、ときどき殺人』)

  • 幽霊や吸血鬼が登場するファンタジー寄りの作品(『幽霊列車』『午前0時の忘れもの』『吸血鬼はお年ごろ』)

  • 社会の闇に切り込む骨太サスペンス(『東京零年』『マリオネットの罠』『二重奏』)

 

……と、ジャンルもトーンもばらばらです。

それでも読み終えたとき、不思議とどれも共通して、

 

「人間ってめんどくさいけど、ちょっと愛おしいな」

 

という感覚が残ります。

 

今日は軽く笑いたいから『三毛猫ホームズの推理』にするか、

しっとり泣きたいから『ふたり』にするか、

社会の暗部をのぞき見したいから『東京零年』にするか──。

 

その日の気分で、一冊選んでみてください。

ページを閉じるころには、きっとあなたの中の「世界の見え方」や「人を見る目」が、ほんの少しだけ変わっているはずです。

 

そしてもし、「この1冊は刺さった…!」という作品に出会えたら、

そこから先は、遠慮なく赤川次郎の沼にずぶずぶ浸かっていきましょう。

このラインナップは、そのための最高の入口セットです。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

良い本と、良い出会いを。