スーツを脱いだその先に、鍋とスパイスが待っている――。
毎日をなんとなく繰り返していると、ふと「このままでいいのか?」なんて疑問が頭をよぎる。そんなときに出会ってほしいのが、「スパイスカレー作り」という大人の趣味。
ただの料理じゃない。スパイスを選び、火にかけ、香りが立ち上る瞬間に没頭する時間は、まさに五感で楽しむ瞑想。決まったレシピに縛られず、自由に、そしてちょっと大胆に、自分の“おいしい”を追い求める。
包丁を握る手にも、ふだんより少しだけ余裕が宿る。
今日はターメリックを多めにしてみようか。昨日よりも辛さを抑えて、優しい味にしてみようか。そんな小さな試行錯誤の積み重ねが、なぜか人生にちょっとした豊かさを与えてくれるから不思議だ。
この記事では、そんなスパイスカレー作りの魅力にどっぷり浸れる、とっておきの“読むスパイス”たち――初心者でも楽しめて、レシピだけじゃなくスパイスの背景や物語にも触れられる、おすすめの本を紹介していく。
自分だけのルーを探しに、本のページをめくってみませんか?
きっとそこに、知らなかった自分の“好き”が見つかるはず。
スパイスカレーの基本が学べる本
失敗知らずの画期的なメソッドで、おいしいカレーがかんたんに作れる!
2000通り以上の中から自分好みのカレーを作れるようになる「カレーメソッド」と、絶対に失敗せずに上手にスパイスをブレンドできる「スパイスメソッド」の組み合わせで、おいしいカレーが自由自在に作れる、カレー好き必携の1冊。スパイスカレー27レシピを収録!
カレー作りの理論と手法を徹底解説!
・昔からカレー作りには玉ねぎ炒め派の私。玉ねぎ炒めずカレー作りをする人達もいることを知り、玉ねぎ炒めは重要と昔から感じていたので、玉ねぎ炒めの色々な段階を丁寧に詳細に説明されていてスッキリしました!。 本当に研究されていらっしゃる著者さんと感じました。
・カレー愛が伝わる内容でした。論理的で緻密、実践的な本です。例えば、玉ねぎをどこまで炒めるのか、何で薄めるのか、等きめ細かく、またその通り作ったところ非常に美味しかったので驚きました。
『SPICY CURRY 魯珈(ろか)』店主・齋藤絵理さんの待望の初レシピ集
定番のチキンカレーや週替りでファンを虜にした1週間限定カレー、
さらには魯珈の代名詞のひとつである魯肉飯(ルーローハン)のレシピを惜しげもなく掲載!
お好みのカレーを作って、魯肉飯と盛り合わせれば、行列を呼ぶお店の看板メニュー「ろかプレート」が再現できます!
人気テレビ番組『情熱大陸』で脚光を浴び、ミシュラン・ビブグルマンを2年連続で獲得!
YouTube関連動画は250万回超えのカリスマカレー店が魅せるスパイステクの極意をギュッと1冊に凝縮!
カレーマニアはもちろん、カレー初心者にもぜひ読んでいただきたい、
すべてのカレー好きに捧げる「カレーレシピ本の新定番」です!
・写真も綺麗で美味しさが伝わってきます。日本の食材を使ったレシピや様々なタイプのカリーのレシピがわかりやすく載っています。カリーの他にもアチャールのレシピもあり、店舗に行った事がない私ですが是非一度訪れてみたくなる一冊でした。
・初心者です。初めは作るものに合わせて、一つづつスパイス買い足していきました。 今は本誌の半分くらい作りましたが、どれも美味しいです。 辛さには弱い方なのですが、少し辛目なので、レッドパウダーの量で辛さの調整をしています。 本当に買ってよかった1冊です。
「エリックサウス」稲田俊輔さん待望のレシピ集
時短&簡単と本格的な味わいを両立した奇跡のインドカレーがぎっしり詰まっています。
巻末にはビリヤニやニハリをはじめとした、カレーマニアに贈る本格南インド料理のレシピも収録。エリックサウス全店のレシピづくりを手がける稲田さんが、再現性の高さにこだわって練り上げた珠玉のレシピは、どれもリピート必至のおいしさ。忙しいカレー好きに捧げる一冊です。
・料理のことが何も分からなくても、本格的なスパイスカレーを楽しめる魔法書のような本。 基本のレシピからアドバンス(しかも本格と邪道の両方)まで、とても細かく(グラム単位で)しかも簡潔に説明しており、つけ合わせや副菜、ドリンクまで載っているので、なかなか楽しみが尽きません。この先を見たくなる頃にはすっかり沼にはまっていそう…
・電子書籍を買った日に鯖カレーを作り1つのした。おいしかったですよ! 玉ねぎ120グラムは1つの半分、にんにく、しょうが4グラムはひとかけですね。 他のレシピも作りたいです。
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フライパンひとつで最短20分! 使うスパイスは3つだけ!
近年大人気のスパイスカレー。
「お店で食べるものでしょ」 「カレーマニアの人だけの世界でしょ」 「スパイスを何種類も調合するんでしょ」 と思っていませんか?
じつは料理初心者でも、スパイスカレーはお家でかんたんに作れます! 材料はスーパーで買えるもので、特別な調理道具はいっさい必要なし。
用意するのは3つのスパイスだけ。
“切る"と“炒める"だけで、調理時間は最短20分!
お店みたいにおいしい本格カレーが、おうちで楽しめます。
・カリー子さんのスパイス3種を元に身近な食材でも出来るスパイスカレーは、海外在住の私にもとても助かります。日本食は美味しいけれど材料を揃えるのが難しい上に値段が高くなってしまうので…。スパイスカレーの頻度が増えそうです!
・初めてスパイスカレーを作るのに知り合いにすすめられて購入しました。 漫画でわかりやすく丁寧かつシンプル!! この本を見ながらスパイスを集めて、何度もスパイスカレーを作っています。 初心者には本当にオススメの1冊です。
「サンラサー」の初のレシピ本
サンラサーの定番「キーマカレー」をはじめ、週替わりの人気カレー全22品のほか、スパイスおかずやご飯、アチャール(インドの漬物)、デザートのレシピも収載。
この1冊にサンラサーの人気メニューをぎゅっと詰め込みました。1日限定30食のメニューを自宅で作ることができます。
スパイスカレーというと難しく聞こえるかもしれません。しかし本書で紹介するレシピは、調理工程がシンプルなものが大半です。
材料を切った後は、鍋での作業がほとんどです。味付けも塩とスパイスによるものばかり、スパイスの組み合わせによる「味の妙」を満喫できます。スパイスの効用や効果的な使い方、美味しく作るヒントも豊富に掲載していますので、誰でも気軽にチャレンジできます。
・レシピを参考に人気のカレー店の味が自宅で味わえる! と期待して購入しましたが、期待していた以上に、掲載されているカレーの写真がすばらしくてうっとりしてしまいます。紙面からスパイスの香りがしてるような錯覚にさえとらわれます。 肝心のレシピはわかりやすく、かつカレーだけでなく店舗で提供しているアチャールやデザート類なども数多く収録され、非常に満足度の高いレシピ本に仕上がっていました。
・人気のお店の味を練習できるなんてとても嬉しいです! まだ3種類しか作っていませんが、どれも美味しく、作っていて楽しい! 油が分離するまで煮込むのがどの程度なのかまだ分からなく、少し難しく感じてしまいましたが、失敗することはありません。 友人にもプレゼントしてスパイス沼に引き込んでいます。
世界の皿さんぽ初の、“分量と手順が載っている”レシピ本
日本でも人気の「バターチキンカレー」や「キーマカレー」から、くせのすごい蒸しパン「イドゥリ」まで、本場インドの味を自宅で再現できるレシピを多数掲載!
北、南、西(ゴア州)といった地域の特性を生かしたレシピを紹介しています。
また、多くの工程を省いてとにかく作りやすさを重視した手順と、こだわりのきれいな写真で、誰でも簡単にスパイスカレーを楽しめます!
本書には、スパイス一覧やカレーに合う調味料、ここでしか読めないやかましい男のコラムも掲載しています。
・YouTubeの方では詳しい材料や量が載ってなかったりするので(それがこの方の良いところでもある笑)助かります。 本の内容もYouTubeより簡単に作れるレシピになっているのですぐに作ることができました。 私は動画と比較しながら作っています。気分はやかましいインド人になれますよ!キシシ笑
・スパイス類さえ揃えれば確かに「工程」は非常に単純明快。ただ(購入者の大半を占めるであろう)元となっている著者のYouTubeチャンネル視聴者からすると軽妙なトーク、よく分からないタイミングで入れられる唐突なジョーク、生活感の見えない住居の背景…それらのカレー作り以外の諸々の魅力が削ぎ落とされた事に対する物足りなさを感じてしまうのではないだろうか。 とはいえはじめに書いた通り作り方は本当に分かりやすいし写真も大きくて見ているだけでも楽しい一冊。
スパイスカレー、奥が深すぎて気づけば旅してる話。
カレーと言えば「おうちの味」なんて思ってるあなた。残念、それはカレーの皮をかじっただけ。
実は、カレーっていう料理は存在しないって知ってた?
いや、どういうことだよって思った? まあまあ、落ち着いて。
■ カレー=「カリー」=インド人の苦し紛れ
「カレー」って言葉、元は南インドの「カリ(Kari)」という煮込み料理の呼び名。それをイギリス人が聞き間違えて「Curry」って言っちゃった。ええ、そうです、聞き間違いで世界が変わったやつです。
しかもイギリスがインドを植民地化したとき、「カリーうめぇ!」ってことで香辛料を混ぜた“万能スパイスミックス”を作って帰国。つまり、今の日本のルウ文化も、このイギリス人の「持ち帰りカレーセット」からスタートしてるってわけ。何してくれてんだよ。
■ で、日本でどうなったの?
明治時代、日本にも「カレー粉」が入ってきて、やがて小麦粉と油と一緒に煮込んだ“カレーライス”が誕生。
つまり、給食で食べてたあの茶色いやつ、インドのカレーとは全然別物。なんならインド人が見たら「それ何?」って言うレベル。
でも、ここ数年、そんな「カレー=ルウ」の固定観念をぶっ壊しに来たのが、「スパイスカレー」。
関西圏(特に大阪)の喫茶店や間借りカレー屋から火が付き、全国の自炊好き・食いしん坊・なんかオシャレなこと始めたい勢に広がりを見せてる。要するに、カレーがまた“自由”を取り戻し始めたわけ。
■ スパイスって何? 魔法の粉?
スパイスって、別にドラッグとかじゃないから安心して。
香りづけ・色づけ・味付け・防腐の4つの目的で昔から使われてきた、合法の魔法です。
たとえば:
•ターメリック:カレーの黄色いあいつ。肝臓にも優しいし「インドのウコン」と呼ばれがち。
•クミン:カレーっぽい香り担当。炒めてるときに台所が一気にインド化する犯人。
•コリアンダー:ちょっと柑橘っぽい爽やかさ。主役じゃないけど、いないと寂しいやつ。
•チリ:言わずもがな、燃える舌担当。入れすぎ注意、人生にスパイスは必要だけど、やりすぎは引かれる。
これらを組み合わせて、自分好みのカレーが作れるようになると…もう市販のルウには戻れません。
ほんとに。これは沼です。引き返すなら今です。
■ なぜ人はスパイスカレーにハマるのか?
理由はシンプル。
カスタマイズ性が異常なんだよね。
具材も、スパイスも、辛さも、仕上げも、すべて自分で決めていい。
昨日の残りの煮物を突っ込んでもいいし、オクラを炒めて乗せてもいいし、チャイを片手に仕上げてもいい(完全にやってる感出せる)。
それでいて、食べ終わったときに不思議と感じる「達成感」と「リフレッシュ感」。
これは、ただの食事じゃない。ちょっとしたセラピーなんだよね。
なんかモヤモヤしてる日も、スパイスをフライパンで熱してジュワッて音がする瞬間、脳が「それそれ〜!」って言うんだよ。不思議だけどほんと。
というわけで、スパイスカレーは“趣味”としても“生活改善”としても圧倒的におすすめ。
今回紹介した本たちは、そんなスパイスカレーの世界にあなたをそっと突き落としてくれる、素敵なガイドブックばかり。
さあ、香りの旅、始めましょうか。
※セール・商品情報などは変更になる場合がありますので必ずご確認の上ご利用ください。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
良い本と、良い出会いを。